学部長あいさつ

大嶋先生名前入

「工学」は、人類の幸せのためにものを作り技術を創造してきた学問といえます。いままで、自動車・飛行機・高層ビル・携帯電話などの創造に寄与してきました。これからも、衝突しない自動車、人工知能、ロボットなど、さまざまなものを創造し、未来の社会に貢献していくために必要な学問です。これからは、環境と調和のとれた科学技術の発展を担い持続性の高い社会を創っていくことが使命となります。そのためには、高度な専門性と創造性、ならびに豊かな教養と高い品格を兼ね備えた若き工学研究者・技術者が必要です。

「自学自習」という言葉で表現される京都大学の「自由の学風」の伝統、「自重自敬」という言葉で表現される、己を知り自身の人格を尊ぶべしとする品格涵養の高い精神、それらの伝統と精神ものとで、工学部はそのような工学研究者・技術者の育成を目指して研究と教育を行って来ました。この姿勢と、「学問の基礎や原理を重視する」という教育と研究の理念は変わりません。1897年の創設以来、その姿勢と理念のもと、時代の要請にこたえながら発展拡張し社会に貢献してきました。これからも、学理の探求と人材の育成を通して、社会に貢献しようとする使命感と気概をもっています。

京大工学部の教育研究活動、各種イベントなどの現状と目指すところを知っていただくために、このウェブサイトを設けています。また、今までの教員の研究活動内容を知っていただくためのサイト(教育研究業績等)もあります。

学生の皆さんには、京大工学部で何を学べるのか、どのようなキャンパスライフを過ごせるのか、そして大学卒業後にはどのような進路が開けるのかなど、全体像を描くための情報源として役立てていただければ幸いです。

また、一般の方々には、京大工学部でどのような目的でどのような研究が行われ、社会に貢献しようとしているのかを理解していただくための情報源としていただければと思います。

京大工学部には、地球工学科建築学科物理工学科電気電子工学科情報学科工業化学科 の6学科があります。このウェブサイトは、工学部の4年間を通じて、各学科がどのような専門科目を配当し、どのようなカリキュラムを提供しているか(コースツリー)、卒業研究としてどのような研究がおこなわれているかなどを紹介しているページにもリンクしています。将来のコース選択など進む方向を考える際に役立ててください。案内冊子「京都大学工学部2018」を発行していますので、あわせてご利用ください。

最近は、京大工学部の卒業生の大半(卒業生のおよそ9割)が大学院の修士課程へ進学しています。さらにその先の3年間の博士後期課程へ進学する学生もいます。これらの大学院の詳細についても、別の案内冊子ウェブサイトが用意されていますので、ぜひ参照してください。大学院の情報も調べておくことも大切です。

若い皆さんは、無限の可能性をもっています。「後生畏るべし※1」という言葉を私は信じ、肝に銘じています。若い皆さんには、自分の可能性と価値を信じて、常に理想や目標を「高み」におき、その高みに向かって一歩一歩登っていって欲しいと願っております。そのあと押しが少しでもできれば幸せです。

※1 後進の者は努力次第で将来どんな大人物になるかわからないからおそるべきである。(出典:新村出編.『広辞苑』.第5版.東京都.岩波書店.1998)