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工学部長からのメッセージ

受験生の皆さんへ

伊藤紳三郎学部長

皆さんは、高校時代に、「数学」、「物理」、「化学」、「生物」などの理系科目を勉強されたかと思います。でも、残念ながら、「工学」とう名前の科目は、なかったのではないでしょうか。そのため、「工学」と聞くと少しイメージがし辛いかもしれませんね。皆さんが今使っている、携帯電話、ハイブリッドや電気自動車などの開発を支えてきたのが工学です。これからは、衝突しない自動車、知能を持ったロボット、超軽量でかつ強靭な素材など、さらにさまざまなものを創造し、われわれの“未来を創る”のが「工学」です。皆さんにとっては、「数学」、「物理」、「化学」、「生物」の知識を基盤として、未来のために新たな原理や技術を創造していくための学問が「工学」といえます。

このように言うと、工学はモノづくりのための応用学問だと思われるかも知れませんが、京大工学部の特徴は、京都大学の伝統である「自由の学風」の下で、「学問の基礎を重視する。」ところにあります。「自由の学風」とは、既成概念にとらわれず、物事の本質を自分の目でしっかりと見るということです。そのためには基礎をしっかりしておくことが必要です。「基礎となる学理をしっかりと学んでおくことが、将来の幅広い応用展開や技術の発展を可能とするための必須条件である。」という理念を京大工学部は堅持してきました。応用研究を行う際にも、基礎や原理を重視しています。基礎や原理を重要視する姿勢は、福井謙一先生や野依良治先生らのノーベル賞受賞者が京大工学部の出身であることや、今も京大工学部の出身者にノーベル賞候補者が幾人もいることからも、理解してもらえるかと思います。

ノーベル賞を取れるような研究をしたいという人、ノーベル賞とまではいわなくても、何か自由な発想で自分のオリジナルな物質や技術を創生することに夢を持っている人、ゆっくりと時間をかけて、基本を理解しながら物を作っていくことが好きな人、大歓迎です。

また、「工学」は決して男性の学問ではありません。女子学生の数も年々着実に増えています。企業でも国の研究機関でも、女性技術者や研究者の数が大幅に増えています。「工学」を学ぶことに男女の差はありません。是非、女性の皆さんが迷わず京大工学部を選ばれることを期待しています。オープンキャンパスで工学部の女子学生と教員が企画している「テク女子」に参加してみてください。現役の女子学生と女性教員が進路の相談にのってくれます。

京大工学部には6つの学科があります。医療や創薬や情報など、学科の名前からだけでは想像できないような広範囲な研究が行われています。自分の夢や理想に合った研究室が見つかるものと思います。是非、入学していろいろな研究や人と出会ってください。そうして、皆さんの未来を創造して行ってください。京都大学工学部は、その場としてふさわしい「学びや人との出会いの場」だと思います。

皆さんの入学をお待ちしています。

京都大学工学部長 大嶋 正裕