概要と目的

ユニットの概要

京都大学は、「自重自敬」の理念を掲げた個性的かつ特色ある教育方針を掲げ、優秀な研究者、指導者、教育者を育成してきました。しかし、博士後期課程学生については、所属研究室における師弟間の研究を介する教育が主で、社会のニーズに応えうる多様な研究者を戦略的に養成する、という視点が欠けていました。企業や行政機関、国際機関等においても深い専門性を生かしながらリーダーとして活躍する人材に対するニーズが多いにもかかわらず、それらに応えられる人材を十分には養成できていませんでした。

これらの課題に対処するため、京都大学は工学研究科と薬学研究科が連携し、文部科学省の支援を得て、平成20年度から5年間「先端技術グローバルリーダー養成プログラム(略称:GL養成プログラム)」を提供することに致しました。

また、京都大学はGL養成プログラムを推進するための組織として、平成20年10月1日に「先端技術グローバルリーダー養成ユニット(略称:GL養成ユニット)」を設置しました。GL養成ユニットは、連携研究機関・企業等の協力を得てグローバルリーダー養成コンソーシアムを構成すると共に、京都大学並びに京都大学工学研究科、薬学研究科等と密接に連携しGL養成プログラムの目的を達成します。

GL養成プログラムの目的

本養成プログラムでは、京都大学に在籍する博士学位取得直後の研究者(ポスドク経験者を含む)および博士学位取得のための研究がほぼ終了している博士後期課程大学院生を公募・選抜し、1年間の養成期間を設定し、専門分野における深い学識に加え、

  • 自らの研究を広い視野から客観的に把握する能力
  • 自らの研究を関連する分野に展開し、新しい研究戦略・研究計画を立案する能力
  • リーダーとして、チームを統率する能力
  • 英語での論理的な文章作成、プレゼンテーション・討議能力

を備え、先端技術分野において国際的に活躍するリーダー(Global Leader)を養成します。

 

修了者にはその適性により、下記のような分野への就職を支援します。

  • 国内外の企業等において新しい分野を創成、牽引できるチームリーダー
  • 様々な課題に対して、その解決策を柔軟に提示できる行政機関、国際機関等のテクノクラート
  • 国内外の大学での教育・研究者
  • 専門分野での研究を続ける企業・国公立研究機関等での研究者
  • 専門分野の研究成果を活かした起業家

image_outline.jpg