日本学術振興会 アジア研究教育拠点事業 第5回ステアリング委員会を開催しました(2013.7.4)

工学研究科で実施している日本学術振興会(JSPS)アジア研究教育拠点事業「リスク評価に基づくアジア型統合的流域管理のための研究教育拠点」(交流先:マレーシア)の一環として、平成25年7月4日にマレーシア(クアラセランゴール)でステアリング委員会を開催しました。

日本側は本学工学研究科からコーディネーターの清水芳久教授、米田稔教授をはじめとする運営メンバーの研究者、大学院生、事務部職員が出席し、マレーシア側はマラヤ大学からAwang Mahmud副学長補佐(研究開発担当)、コーディネーターのNik Sulaiman教授、Baharuddin教授をはじめ、マレーシア国民大学、マレーシア工科大学からの研究者も含め運営メンバーおよびマラヤ大学職員が参加しました。

また、マレーシア教育省(MOE: Ministry of Education)からMurad課長補佐の出席も得て、研究成果報告と今後の計画確認が行われました。

主要議題である研究計画については、マレーシアの3つの研究対象流域での研究実施状況・今後の計画、今年度出版を予定している教科書の内容・進捗状況、今年10月に開催を予定している第3回包括シンポジウムの内容・実施計画の3点について活発な議論が交わされました。

翌日は、マレーシアの首都圏(首都クアラルンプールおよびセランゴール州)への安定した水供給を図る上で大きな役割を担う事業として建設が進められている「パハン・セランゴール導水トンネル(総全延長44.6km)」の掘削現場を視察しました。

なお、今年度は10月28日(月)と29日(火)の両日に京都大学宇治キャンパスのおうばくプラザにて、第3回包括シンポジウムを開催する予定です。京都大学工学研究科を拠点機関として実施している本研究教育拠点事業の遂行状況は、今後も工学研究科から随時発信してゆきます。

集合写真
委員会参加者

会議2

委員会の様子(研究成果・計画の確認)

米田先生

委員会の様子(G3リーダー 米田教授)

記念品交換

記念品交換

Awang Mahmud副学長補佐と清水教授(コーディネーター)

導水トンネル

導水トンネル視察団

 

本事業は平成23年度から 開始した5年間の事業で、特に流域管理と化学物質リスク評価に注目し、アジアの気候特性、生活形態、文化などに重点をおいて流域における課題を洗い出し、 評価方法・知識ベースを構築するとともに地球温暖化に伴う異常気象にも耐えうる衛生的流域環境の実現を目指しています。

また、研究者・技術者育成のための 教育プログラムを作成、育成した若手を次世代の指導者とすることで継続的な研究・人材育成が可能なリソースを築くことも目標としています。

ステアリング委員会は、当該年度および次年度以降の交流・共同研究・シンポジウム実施計画等を話し合うために毎年2回(両国で1度ずつ)開催しています。
包括シンポジウムは毎年1回(日本とマレーシアで1年おきに)開催しています。

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