知財セミナー(初級編・上級編)を開催しました

平成25年11月26日及び12月17日に、桂キャンパスイノベーションプラザにおいて、産官学連携本部主催による知財セミナー(初級編・上級編)が開催されました。知財とは、特許などを意味する「知的財産」の略称です。今回のセミナーは、研究成果を社会へ還元し、先進技術の実用化の促進を図ることを目的として、産官学連携本部の知財に関する専門家が、学内の教職員を対象に実施したものです。

11月に開かれた初級編では、発明が実用化されるまでの実務の流れ、企業と大学との共同研究についての手続きと契約時のポイントや、研究成果の論文発表前には特許出願を済ませておくべき、という基本的な事項について、丁寧な説明がありました。

12月の上級編では、企業と共同研究する際の注意点、秘密保持契約の重要性、MTA(研究試料の提供/受入に関する契約)契約の必要性などについての説明と、大学における知財戦略や、安全保障輸出管理など、研究のグローバル化に伴うリスクへの対応について事例を交えた説明がありました。

また、本学のライセンス活動を行っている関西TLO株式会社から「京大の技術移転の成功事例」と題して、発明の実用化の困難さと、社会における重要性について説明がありました。

二日間とも満席となった会場では、参加者は熱心に講演を聞き、活発な質疑応答もあり、関心の高さがうかがわれるセミナーとなりました。

京都大学は、研究・教育に加え「研究の成果を普及し、及びその活用を促進する」という社会貢献を第三の責務として明確に宣言しておりますので、今後も研究成果の社会還元に積極的に取り組んでいきます。

イノベーションプラザ外観 知財セミナー風景

セミナー会場となった                                                              満席になったセミナー室
京都大学大学院工学研究科イノベーションプラザ
(本建物は平成25年4月にJSTより京都大学に譲渡されました)

 

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