日本学術振興会 アジア研究教育拠点事業 第4回ステアリング委員会を開催しました

工学研究科で実施している日本学術振興会アジア研究教育拠点事業「リスク評価に基づくアジア型統合的流域管理のための研究教育拠点」(交流先:マレーシア)の一環として、平成25年1月28日に大津市のピアザ淡海にてステアリング委員会を開催しました。

本事業は平成23年度から開始した5年間の事業で、特に流域管理と化学物質リスク評価に注目し、アジアの気候特性、生活形態、文化などに重点をおいて流域における課題を洗い出し、評価方法・知識ベースを構築するとともに地球温暖化に伴う異常気象にも耐えうる衛生的流域環境の実現を目指しています。また、研究者・技術者育成のための教育プログラムを作成、育成した若手を次世代の指導者とすることで継続的な研究・人材育成が可能なリソースを築くことも目標としています。

ステアリング委員会は、今年度実績および次年度の交流・研究計画を話し合うために毎年、両国で1度ずつ開催しています。日本側は本学工学研究科からコーディネーターの清水芳久教授、米田稔教授をはじめとする運営メンバーの研究者および国際協力掛職員が出席、マレーシア側はマラヤ大学からコーディネーターのNik Meriam Nik Sulaiman教授、Azizan Baharuddin教授をはじめ、マレーシア国民大学、マレーシア工科大学からの研究者も含め運営メンバーおよびマラヤ大学職員が参加しました。

今回の開催地は、毎年マレーシア側研究者の受入れを行っている工学研究科附属流域圏総合環境質研究センターに近い琵琶湖畔の会議場となりました。最初にコーディネーターの清水教授、Nik教授から挨拶、続いて今年度の実績報告、また、平成25年度の共同研究、委員会、シンポジウムの計画について確認が行われました。

主要議題である研究計画については、マレーシアの3つの研究対象流域での今後の研究実施計画を中心に、水文、水質、環境リスク、ガバナンスの4つの研究グループ代表者から活動報告と具体的な遂行計画の紹介があり、さらに、平成25年度に出版を予定している教科書の概要・計画についても確認されました。

委員会には、マラヤ大学からAwang Bulgiba Awang Mahmud副学長補佐(研究開発担当)、マレーシア高等教育省(MOHE: Ministry of Higher Education)からAbdul Hamid Murad課長補佐の出席も得て、研究成果報告と計画遂行に関する活発な議論が行われるとともに、マレーシアでの今後の積極的な支援提案を受ける機会ともなりました。

 

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(左から)Awang Mahmud副学長補佐,Nik教授,清水教授

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委員会の様子

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水質計測機器等の説明

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別室での企業展示

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