科目名 : 水資源システム論

科目コード 10A222
配当学年 修士課程・博士後期課程
開講期 前期
曜時限 火曜1時限
講義室 C1-192
単位数 2
履修者制限
講義形態 講義
言語 日本語
担当教員 (防災研)堀・(防災研)田中(賢)

講義概要

水資源に関わる自然および社会現象の機構をシステムとしてモデル化する方法を紹介し、水資源の持続的利用のための計画論・管理論について講述する。具体的には、まず、流域全体における適正な水循環システムを形成することを目的とした、水量・水質・生態・景観等の環境諸要素を組み入れた評価手法、シミュレーションモデルおよび総合的流域管理手法等について解説する。次いで、水資源計画・管理に対する数理計画論的アプローチ、水需給バランスと生産・経済活動との関係をモデル化する水資源ダイナミクスに関する理論と方法論について講述する。

評価方法

定期試験と平常点を総合して成績を評価する。

最終目標

水資源にかかわる自然・社会現象をシステムとしてモデル化するための基礎的技法を深く理解し、水資源の持続的利用のためのデータ収集・分析・デザインを行う能力を身につける。

講義計画

項目 回数 内容説明
水管理システムの最適設計論 3 水供給や水災害防止のための施設群からなる水管理システムの計画・設計に関し、性能指標やコスト指標に基づいて最適な構成を求める方法について、問題の設定と定式化、解の探索法およびその効率性に注意しながら講述する。
水資源システムのマネジメントと意思決定支援 3 貯水池や堰からなる水資源システムの管理について、洪水防御・利水の両面から論じる。具体的には、施設群の操作を最適化する手法、不確実性への対処方法を講述するとともに、管理に伴う意思決定を支援する技術について、知識ベースアプローチやファジイ理論、ニューラルネットワークなど最近の技術動向も踏まえつつ解説する。
水管理を巡る最近の話題 1 水管理、水防災に関連する最近の話題について、履修者間のディスカッションを主体として理解を深める。取り扱う問題は、年度によって異なる。
世界の水管理 3 気候条件、地理条件、社会経済発展段階の異なる世界各地の様々な流域における水資源管理の実態やそこでの問題点、これまでの取り組みの例を紹介する。
陸面過程モデルと水管理への応用 4 流域内の水循環を記述する陸面過程モデルやモデルを運用するための入力パラメータの整備法について概説し、水資源管理支援情報として土壌水分量、蒸発散量、灌漑必要水量、積雪水量、流出量等のモデル出力要素がいかに有効かを紹介する。陸面過程モデル出力を活用した気候変動の水資源への影響評価例も紹介する。
学習到達度の確認 1 課題により、到達度を評価する。

教科書

指定しない。必要に応じて研究論文等を配布する。

参考書

講義において随時紹介する。

予備知識

水文学と水資源工学に関する基礎知識を有することが望ましい。

授業URL

その他

各年開講科目。次回開講は平成27年度である。

質問等を通して、積極的に講義に参加することを期待します。なお、講義内容と回数は、状況により変わることがあります。また、講義項目の一部を学外の研究者等による時宜を得た話題に関する特別講義に替えることがあります。