授業科目名 : 工学倫理

科目コード 21050
配当学年 4年
開講年度・開講期 平成30年度・前期
曜時限 木曜3時限
講義室 総合研究8号館NSホール
単位数 2
履修者制限
授業形態 講義
使用言語 日本語
担当教員    所属・職名・氏名 工学部長, 工学研究科・教授・大崎 純, エネルギー科学研究科・教授・宅田 裕彦, 工学研究科・講師・松本龍介, 他関係教員

授業の概要・目的

現代の工学技術者、工学研究者にとって、工学的見地に基づく新しい意味での倫理が必要不可欠になってきている。本科目では各学科からの担当教員によって、それぞれの研究分野における必要な倫理をトピックス別に講述する。

成績評価の方法・観点及び達成度

平常点及びレポート

到達目標

工学倫理を理解し,問題に遭遇したときに,自分で判断できる能力を養う.

授業計画と内容

項目 回数 内容説明
工学倫理を学ぶ意義(4/12) 1 「工学倫理」とは何か,なぜ倫理を学ぶ必要があるのかについて,交通分野における過去のトラブルなどの事例を取りあげて解説する。(宇野:地球工学科)
情報技術からみた情報化社会における倫理(4/19) 1 PCやスマートフォンなどの情報機器や、SNSなどの様々なウェブサービスは非常に便利であり、その反面、使い方によっては危険な目に遭うリスクもある。この講義では、情報化社会において安全に生活するための知識や行動規範に関して述べる。(山本:情報学科)
応用倫理学としての工学倫理(4/26) 1 工学倫理の基本的な考え方を、他の応用倫理との比較において検討し、現代の科学技術の特殊性について、哲学的、倫理学的な考察を行う。あわせて、「高度情報化時代」における工学倫理は、それ以前のものと比べてどこが同じでどこが異なるのかを、いくつかの事例をもとに考察する。(水谷:文学研究科)
工学倫理に関わる倫理学の基礎理論(5/10) 1 工学倫理を考えるうえで基礎理論として役に立つと思われる倫理学の理論(功利主義・義務論・徳倫理など)を、具体例を用いながら解説する。(児玉:文学研究科)
建築分野における倫理問題(5/17) 1 技術者が遭遇するであろう様々な状況を想定し,建築分野において過去に社会問題となった生コンへの加水問題,耐震強度偽装問題,施工不良,建築士資格詐称問題などの実例を取りあげ,自身の行動を選択する規範について議論する。(西山:建築学科)
構造物の維持管理における工学倫理(5/24) 1 プラントや航空機などの構造物の維持管理には多大な労力と費用が掛かるが,適切な維持管理がなされない場合に起こりうる事故による損害は計り知れない.その狭間において,技術者に必要とされる工学倫理について議論する.(林:物理工学科)
研究者・技術者の倫理(5/31) 1 社会で、研究、技術開発の携わる人に必要な倫理感について考える。「李下に冠を正さず」以上に必要な、公平性や公正な評価の重要性に鑑み、議論を行う。(三ヶ田:地球工学科)
特許と倫理(第1回)(6/7) 1 研究成果である発明を保護する特許制度と特許を巡る倫理問題について学習する。第1回は、特許を巡る倫理問題を理解するにあたり、その前提となる日本の特許制度について、世界の主要国における制度や国際的枠組みとも対比しつつ講義を行う。(中川:電気電子工学科)
特許と倫理(第2回)(6/14) 1 第2回は、第1回で学習した特許制度の知識を前提として、特許を巡って生じる倫理問題・法律問題について、実例等を含めて考える。(中川:電気電子工学科)
先端化学に求められる倫理(6/21) 1 技術者や研究者は、先端化学のもたらす危害を防ぐ最前線にいる。化学物質と環境問題との関係、ナノ材料の危険性回避への取り組みなどを通して、技術者・研究者に求められる社会的役割や倫理について考える。(三浦:工業化学科)
原子力における工学倫理(6/28) 1 原子力技術は大きな価値をもたらす一方、原発事故に見るように大きな災禍を招く可能性がある。原子力工学分野における事例をもとに、工学倫理について考える。(高木:物理工学科)
生命工学における倫理(7/5) 1 近年の生命科学の劇的な進展に伴い、再生医療やゲノム編集、クローン技術といった従来では考えられなかった、医療や食糧生産の革新的な方法が技術的には可能になりつつある。それに伴い、安全性や倫理に関して、社会として熟考・対応しなければならない問題が多数発生している。授業では、生命工学技術の現状と、近い将来我々が直面するであろう倫理的問題を概説する。(白川:工業化学科)
ゲノム工学と幹細胞研究の倫理(7/12) 1 ゲノム編集技術と幹細胞工学の急激な発展によって、技術的にはこれまでは不可能であったヒトの世代をまたいだゲノムレベルの操作が可能になってきた。本講義ではこれらの最新技術を紹介するとともに、これらの技術発展に伴う倫理的な問題点について考える。(永樂:工業化学科)
エンジニアリングにおけるアート視点(7/19) 1 人を対象とする工学においては、「生活の質」に対する考察が必要となる。講義では、医療や福祉などの実例を提示し、質の評価の問題を、機能最適化とアートの双方の視点から考察する。(富田:物理工学科)
土木工学における倫理(7/26) 1 自然災害から人々の生活を守り、社会・経済活動を支えるために、土木技術者は社会基盤整備を担う。社会基盤整備における実例を交えながら、工学倫理について講義する。(八木:地球工学科)

教科書

講義資料を配付する。

参考書等

オムニバス技術者倫理研究会編「オムニバス技術者倫理」(第2版),共立出版(2015)
中村収三著「新版実践的工学倫理」,化学同人(2008)
林真理 ・宮澤健二 他著「技術者の倫理」(改訂版), コロナ社(2015)
川下智幸・下野次男 他著「技術者倫理の世界」(第3版), 森北出版(2013)

履修要件

授業外学習(予習・復習)等

授業URL

その他(オフィスアワー等)

講義順序は変更することがある。
[対応する学習・教育目標] C.実践能力 C3.職能倫理観の構築