授業科目名 : 高分子化学II

科目コード 71340
配当学年 3年
開講年度・開講期 平成29年度・後期
曜時限 金曜・2時限
講義室 総合研究8号館講義室1
単位数 2
履修者制限
授業形態 講義
使用言語 日本語
担当教員    所属・職名・氏名 化学研究所・教授・竹中幹人

授業の概要・目的

「高分子基礎I」および「高分子基礎II」で学んだ高分子の物性についてさらに理解を深めるため,その基礎となる高分子の物理化学から高分子固体の構造と物性ならびにそれらの測定法について講述する.さらに,工業材料として重要な多成分系高分子の自己組織化による高次構造形成や、代表的な高分子材料としてのゴム,繊維,プラスチックについても言及する.

成績評価の方法・観点及び達成度

期末試験および平常点

到達目標

高分子の研究を始めるにあたり必要な高分子物性に関する知識の修得

授業計画と内容

項目 回数 内容説明
高分子の構造とその特徴 3 高分子の定義,高分子性,種類,分子構造,1本の高分子鎖のかたちと多様性,平均分子量と分子量分布等について解説する.
演習を行い、理解できなかったところの補習ならびに到達度を上げる。
高分子の力学的・熱的性質 4 高分子材料の応力と変形,鎖状高分子に特徴的なゴム弾性の熱力学,粘弾性とその測定,ガラス転移および高分子の熱的性質について解説する.
演習を行い、理解できなかったところの補習ならびに到達度を上げる.
高分子の結晶化 4 結晶学の基礎およびX線回折による結晶構造解析について述べるとともに,高分子の結晶構造,その高次構造の形態学について解説し,その変形挙動,熱的性質,光学的性質についても言及する.また、高分子液晶についても解説する.
演習を行い、理解できなかったところの補習ならびに到達度を上げる.
高分子多成分系の自己組織化 3 高分子混合系ならびにブロック共重合体について,相図、相転移の機構とダイナミックス,相分離構造と小角散乱および顕微鏡法による構造解析および物性評価について概説する.
演習を行い、理解できなかったところの補習ならびに到達度を上げる.
学習到達度の確認 1 本講義の内容に関する理解度を確認する。

教科書

なし

参考書等

高分子学会編「基礎高分子科学」(東京化学同人)
松下ら「高分子の構造と物性」(講談社)
ほかに講義プリントを配布する予定.

履修要件

2年後期配当の「高分子化学基礎I」と3年前期配当の「高分子化学基礎II」の履修を前提としている.

授業外学習(予習・復習)等

授業URL

その他(オフィスアワー等)

[授業結果の評価]受講生アンケートを最終日に実施する.[基礎と専門の関係]高分子化学基礎では抽象的な高分子を取り扱うのに対し,本講では実在の高分子による実験データをもとに,構造と性質の測定法,データの理論的解析法を理解し,実験や理論の限界についても認識する.[合成と物性の関係]重合法による一次構造(分岐,タクティシティー,結合順,共重合体など)や分子量分布と結晶構造,結晶化度,高次構造との関係を認識する.[講義と実験の関係]関連する学生実験はすでに終了しているか進行中であるが,実験に関する理論的背景を与える.