編集後記

 唱歌「夏の思い出」に“しゃくなげ色にたそがれる”という歌詞があります。
 何気なく口ずさんでいましたが、しゃくなげ色は説明しにくい色ですね。
 しゃくなげの花の色とたそがれ時から想像するに、夕暮れ時のピンクがかったうす紫色、と自分なりには解釈しておりますが、いかがでしょうか。

 桂キャンパスからも、尾瀬の風景に勝るとも劣らない雄大な夕景が望めます。
 ぜひ、標高 130 mの高原からしゃくなげ色に染まる京都市内を眺めてみてください。
 工学広報 No.70 をお届けします。
 本号巻頭言では、米田稔副研究科長より、各種評価への対応とより良い人材育成のための活動についての抱負を伺いました。
 随想では、本年 3 月末に本学をご退職されました教授方のうち、 井手亜里氏から、学生・研究生活にまつわる思い出や後輩の方々への激励のメッセージなどをいただきました。
 解説では、平成 30 年度吉田卒業研究・論文賞を受賞されました、 田中將巳 氏、伊藤滉二氏より、卒業研究の概要を紹介いただきました。
 卒業生紹介では、西山祐平氏より、京都大学での学生生活の思い出や将来展望について、若手教員紹介では、小見山陽介氏、野口恭平氏より、現在取り組まれている研究のことや将来の抱負について、また、技術部の薗林豊氏からは、多岐にわたる教育研究支援の様子を紹介いただきました。
 ご多忙にもかかわらず、原稿依頼をご快諾いただき、貴重な時間をさいてご執筆くださいました皆様に、厚く御礼申し上げます。