No.71 (2019.4) / 解説 / アメリカ合衆国ジョージア工科大学での海外研修

アメリカ合衆国ジョージア工科大学での海外研修

伊藤 峻 一 郎(平成29年度 工学研究科馬詰研究奨励賞 受賞)

伊藤 俊一郎web.jpg 私は、2015年に京都大学工学部工業化学科を卒業し、2017年に同大学院工学研究科高分子化学専攻修士課程を修了した後、同年より同博士後期課程に在籍しております。これまで所属する研究室において、典型金属錯体を利用した光機能性材料の合成および新奇物性の創出に関する研究を進めております。
 博士後期課程進学時に工学研究科馬詰研究奨励賞を受賞し、1年次においてアメリカ合衆国ジョージア州ジョージア工科大学に約3か月間の海外研修を行う機会を頂戴しました。訪問させていただいたJohn R. Reynolds教授の研究室では、光機能性高分子材料に関する最先端の研究が進められております。私は滞在期間中、高効率の有機薄膜太陽電池の開発に向けた新規高分子材料の合成と物性評価に取り組み、帰国後、得られた研究成果をアメリカ化学会が発刊する査読付論文誌に発表することができました。
 研修期間中は、研究内容に関することだけでなく、研究機関としてのシステムや環境についても多くのことを学ぶことができました。特に、隣接する他研究室とオフィスや実験室が直接つながっており、お互いの研究者が自由にディスカッションできる環境になっている点に、非常に驚きました。このような環境の手助けもあり、私自身、研究室メンバー以外にも多くの同世代の友人を作ることができ、様々な価値観に触れることができました。このような経験を糧に、今後、世界を見据えた視野の広い研究者になれるよう、より一層研究活動に励みたいと思っています。
 最後に、故馬詰彰様のご遺族をはじめ、このような貴重な機会を与えてくださった関係各位に厚く御礼申し上げます。

(高分子化学専攻 高分子合成講座 重合化学分野 田中研究室 博士後期課程2年)

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アトランタ市のダウンタウンを通る幹線道路と街並み