編集後記

 山に登ることを趣味のひとつに加えました。
 高山植物を観察したり,周囲の山なみをながめたり,写真を撮ったりする余裕もなく,いつかは着くであろう頂上をめざしてひたすら歩き,無事に山を下りなければとまた歩き続けるだけなので,お弁当を食べている時間以外は,楽しさを実感できないでいます。
 しかしながら,山を歩いているときには,楽しいという気持ちにはなれないのに,山を下りるとなぜか気持ちがすっきりしていて,また山に行きたくなります。
 大げさかもしれませんが,山の中で深呼吸するたびに,自分の中に沈殿している得体のしれない怒りや不安のようなものが消失するような気がします。
 桂キャンパスは絶好のトレッキングコースです。遠くの「大文字」をながめながら深呼吸すると, きっと気持ちが軽くなりますよ。
 工学広報 No.72 をお届けします。
 本号巻頭言では,西山峰広副研究科長より、質問票を通しての学生との対話についてご紹介いただきました。
  随想では,本年 3 月末に本学をご退職されました教授方のうち,石田 毅氏より,研究生活にまつわる思い出等を伺いました。
 解説では,平成 30 年度工学研究科長賞を受賞されました 3 団体より,活動の概要等について紹介していただきました。また、令和元年度吉田卒業研究・論文賞受賞者を紹介しております。
 紹介では,平成 30 年度に採択されました,卓越大学院プログラム「先端光・電子デバイス創成学」について,プログラムコーディネーターの木本恒暢氏より概要を紹介いただきました。
 また,卒業生紹介として,木村俊則氏より,学生生活の思い出や現在の業務等について,若手教員紹介として,辻 徹郎氏,金 尚弘氏より,現在取り組まれている研究のことや将来の抱負について,技術部の野村昌弘氏より,教育研究支援に奮闘されている様子を紹介いただきました。
 ご多忙にもかかわらず,原稿依頼をご快諾いただき,貴重な時間をさいてご執筆くださいました皆様に,厚く御礼申し上げます。

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