高部 祐剛

略歴

2006年3月 京都大学工学部地球工学科 卒業
2008年3月 京都大学大学院工学研究科修士課程都市環境工学専攻 修了
2011年5月 京都大学大学院工学研究科博士後期課程都市環境工学専攻 修了
2011年6月 京都大学大学院地球環境学堂 特定研究員
2013年4月 京都大学大学院工学研究科都市環境工学専攻 助教
2014年4月 独立行政法人土木研究所材料資源研究グループリサイクルチーム 研究員
2015年4月 国立研究開発法人土木研究所先端材料資源研究センター材料資源研究グループ 研究員
2016年4月 鳥取大学大学院工学研究科社会基盤工学専攻 助教

メッセージ

高部 祐剛私の父親は大学教員でした。自身の研究について目を輝かせながら話す父親を見て、研究は楽しいものなのかなと幼心に思っていました。実際、学部・修士で行っていた研究は大変やりがいがあり、研究室の先生方には、大変丁寧にご指導頂きました。学部・修士で行っていた研究をより発展させたい、また、自分自身も将来研究者になりたいとの思いから、博士後期課程への進学を決めました。

博士後期課程に進学する際、将来就職できる場所があるのか気にならなかったと言えば嘘になります。ただ、私は楽天的な性格で、現時点で自分ができることを着実に実行し、力を養っていけば、いつか道は開かれるだろうと気楽に構えていました。働き始めて5年間は任期付きの職に従事しましたが、大学時代の恩師や就職先の上司が、私の将来を案じて下さっていることを感じておりましたので、一人将来のことで悩むこともなく、目の前にある仕事に集中することができました。

私は現在、鳥取大学で助教をしております。研究を通じた教育が、学生の成長という成果となって現れた時の喜びは何事にも代えがたく、この仕事に大変満足しています。大学の公募では博士学位を要求されることが多いですので、大学で働くようになってから、博士学位を取得した意義を改めて実感しております。

社会に大きな影響力を持つ京都大学の先生方にみっちり鍛えて頂ける機会は、そうそう得られるものではありません。自身が携わる研究を面白いと感じる学生さんは、是非一度、博士後期課程への進学をご検討されてみてはと思います。

2019年5月掲載)