頼 泰弘

略歴

2007年3月 京都大学工学部 物理工学科卒業
2010年3月 京都大学大学院 工学研究科修士課程 機械理工学専攻修了
2013年3月 京都大学大学院 工学研究科博士後期課程 機械理工学専攻修了
2013年4月 株式会社IHI入社 技術開発本部 熱・流体研究部に配属

現所属:株式会社IHI 産業システム・汎用機械事業領域事業推進部 バイナリーグループ

メッセージ

頼 泰弘

IHIは総合重工メーカーとして、事業用発電所向けボイラ、航空エンジン、ターボチャージャ、橋梁など多岐にわたるBtoB製品を世に出しており、コーポレートの研究所には機械設計、材料、加工、熱、振動、電気、制御など、幅広い専門家が在籍しています。私はバイナリー発電の新機種開発プロジェクトの取りまとめを任されており、関連する分野の専門家と共に仕事を進めています。プロジェクトにおいて不具合やトラブルは自分の専門分野外で起きることが多いのですが、起こった事象の原因を深く追及するという点においては、物事の根本を見極め切り開いていくという博士課程で培った能力を生かせていると感じています。

私が学位を取得しようとしたきっかけは、恩師のアドバイスでした。進学か就職かを迷っている時期に、「博士に進んで自分の専門領域を確立することで、これから社会に出てからも必ず武器になる」とアドバイスを受け、進学を決意しました。博士課程時代には、海外での学会発表、短期留学など、英語でのコミュニケーションを行う機会に恵まれ、この経験は会社に入ってから海外のパートナー企業の技術者とやり取りする時の議論での自信に繋がっていると感じます。

博士進学の際には企業への就職が出来るか不安でしたが、幸い就職活動を経ていくつかのメーカーからお声がけを頂き、現職に就くことができました。企業の製品開発においてイノベーションを起こすためには、物事を深く追及でき、高いコミュニケーション能力、問題解決能力を持つ人材が求められていると思います。博士進学を迷われている皆さんも、物事をより深く追及する姿勢を養い、また自分の専門分野を確立する機会として、博士進学をキャリアパスの一選択肢として考えていただければと思います。

 2019年5月掲載)