伊藤 俊平

略歴

2012年3月 京都大学工学部電気電子工学科 卒業
2014年4月 京都大学大学院工学研究科修士課程電気工学専攻 修了
2017年3月 京都大学大学院工学研究科博士後期課程電気工学専攻 修了
2017年4月 横河電機株式会社入社

メッセージ

伊藤 俊平私は、横河電機株式会社の研究開発部で、工場などの設備の監視・診断に関しての新規ビジネス、製品の実現に向けて研究を行っています。大学での研究が電磁鋼板と呼ばれる材料に関してと特殊だったこともあり、直接的に大学での研究を利用してはいませんが、博士課程で得た幅広い経験が生きる機会は多くありました。また、社内の他のチームの方の相談を受ける形で自分の専門を生かす機会も何度かありました。海外展開している会社なので、博士号は今後も役立つと思います。新しいものの実現に向け、多くのことを学びながら研究活動を行う過程は楽しく、充実した生活を送れています。

博士進学の際には、就職について不安もありました。修士より人数が少ないので情報が少なく、日本では就職で不利ではないかと思いました。しかし、博士課程で自身で研究を進め、論文執筆や学会発表と経験を積むうち、何にでも対応できるという自信も生まれました。D2で企業の研究職希望と決め、博士の採用実績を公表している企業をリストアップし、就職活動をしてみると、博士の採用に消極的な企業も実際にありましたが、博士の経験・能力を評価し、積極的に採用する企業も十分にあると分かり、第一志望の企業から内定を頂いて、大変嬉しく感じました。

博士課程で得られる経験は、大変貴重で役立つものです。研究開発方面を志望の方は、是非、博士課程進学も検討され、能力を生かして社会で活躍して頂きたいと思います。

 2019年5月掲載)