小川 臨

略歴

2010年4月 Brigham Young University, Neuroscience (BS) 卒業
2012年8月 Brigham Young University, Neuroscience (MS) 修了
2016年3月 京都大学大学院工学研究科博士後期課程 合成・生物化学専攻 修了
2016年4月 塩野義製薬株式会社 CMC研究本部 分析化学研究センター 入社

メッセージ

小川 臨■博士学位を取得しようと考えた動機

小さい頃から科学技術によって人の役に立てる研究者になることが目標だったので、博士課程へ進学することに迷いはありませんでした。

私は幼い頃から親の仕事の都合で海外を転々としており、義務教育のほとんどを海外で修めていたため、アメリカの大学・大学院(Master)に進学しました。そのままアメリカの博士課程に進むことも考えましたが、国際学会での素晴らしい日本人研究者との出会いやドイツの研究者に「日本には一流の研究者がたくさんいるのに、なぜ君はアメリカに来たの?」と聞かれたことをきっかけに、日本で博士の学位を取得したいと思うようになりました。実際、京都大学大学院工学研究科に進学してからは期待していた以上にハイレベル/ハードな研究に携わることが出来て、研究者として非常に成長できたと感じています。


■博士学位の取得の意義について

博士課程在籍中は指導教官に最先端の研究をするために必要な熱量・越えなければならない厳しいハードルを徹底的に指導いただきました。特に研究テーマを主体的に考え・提案し、責任を持って期間内に結果を出すことは非常に困難でしたが、研究室の皆さまの協力を得て、研究成果を論文として世に出すことが出来ました。

現在製薬企業において分析化学技術の研究及び医薬品の製品開発に携わっていますが、大学の基礎研究で養った主体的に仮説を考える力とpeer-reviewに耐えうる論文を書くために必要な論理的思考は社会人になってからも役に立っていると感じています。

 2019年5月掲載)