長谷川 絵里

略歴

2006年3月 京都大学工学部地球工学科 卒業
2007年3月 京都大学大学院工学研究科修士課程都市環境工学専攻 修了
2010年3月 京都大学大学院工学研究科博士後期課程都市環境工学専攻 修了
2010年10月 メタウォーター株式会社入社

メッセージ

長谷川 絵里

「水の都」松江市出身で、お堀や宍道湖が身近にある環境で育ったこともあり、水処理を極めたいという思いで大学では水処理工学を専攻、博士号取得後は水処理を扱うメタウォーター株式会社に就職しました。現在は、R&Dセンターに所属し、オープンイノベーションをフル活用して、大学の先生方や海外の国立研究機関と共同で、浄水処理技術に関する研究開発を進めています。

私の場合、修士での研究をもっと突き詰めたいという思いで博士課程への進学を決意しましたが、博士課程への進学にあたっては、同期の仲間が就職活動をして自立していくのを目の当たりにし、このまま大学で研究を続けていてもいいものかと焦燥感に駆られることもありました。3年間という月日は、当時の私にとっては、とても長い期間にも思えました。しかし、思い返してみれば、博士課程での研究生活は、今の自分を形成する重要な一部となっています。

京都大学には、様々な分野で、その分野の最先端の研究をけん引されている先生方がいらっしゃいます。研究室の枠を超え、専攻、さらには研究科の枠も超えて、興味のある技術を幅広く獲得してください。また、博士課程で一緒に学ぶ同僚、先生方との絆を大切にしてください。その経験や絆は、博士号取得後、自分で道を切り開き進んでいくのに大きな力となります。自分の夢を実現し、社会へも貢献できるスペシャリストを目指し、博士課程で充実した研究生活を送ってください。

 2021年4月掲載)