神野 莉衣奈

略歴

2015年3月 京都大学工学部電気電子工学科 卒業
2017年3月 京都大学大学院工学研究科修士課程電子工学専攻 修了
2020年3月 京都大学大学院工学研究科博士後期課程電子工学専攻 修了
2021年4月 筑波大学数理物質系研究員(現職)

メッセージ

神野 莉衣奈

■現在の職務内容について
次世代パワー半導体材料の開発に関する研究を行っています。

■博士学位を取得しようと考えた動機
私はもともと企業へ就職するつもりで修士1回生の時に就職活動をしていました。しかし、今後40年やりたいことは企業からは見つけられず、また研究が面白くもう少し続けたいと感じていたため、博士後期課程へ進学しました。

■博士学位の取得の意義について
私は博士2回生の時に約1年間米国コーネル大学に滞在していましたが、そこの学生は「ただ研究/勉強を続けたいからph.D.へ進学する」と言っていました。日本では就職や周りの環境から進学しない人が多いですが、もっと学びたいから進学した結果博士学位を取得する、というのが本来の意義なのではないかと思います。

■進学の際に不安に感じていたこと
まず、金銭面で不安を感じていましたが、学振やその他奨学金制度も多くありました。また、博士は海外で待遇の良い仕事につくことも容易であると知り、将来的には博士課程の期間の低収入はとるにたらないことだと思います。社会的に「学生」という身分であることも不安でしたが、海外を含めた学会などで研究者と交流することで「学生」は普通であり、また刺激を受けもっと頑張ろうと意欲的になれました。

■後輩へのメッセージ
博士後期課程へ進学することは特別なことではなく、学問や研究が面白いな、もっと続けたいなという気持ちが少しでもあれば積極的に進学して欲しいです。また、将来のグローバル化社会を考えた時にも、博士学位は重要であり取って損はないと思います。

 2021年4月掲載)