中尾 聡史

略歴

2013年3月 京都大学工学部地球工学科 卒業
2015年3月 京都大学大学院工学研究科修士課程都市社会工学専攻 修了
2018年3月 京都大学大学院工学研究科博士後期課程都市社会工学専攻 修了
2018年4月 京都大学レジリエンス実践ユニット 特任助教
2018年11月 大阪大学COデザインセンター 研究員
2019年4月 京都大学大学院工学研究科 助教

メッセージ

中尾 聡史

■現在の職務内容について
現在、京都大学大学院工学研究科の交通情報工学研究室の助教として働いています。交通事故の分析や、公共事業の合意形成に関わる研究をしています。博士後期課程での研究テーマとは異なる研究内容ですが、博士後期課程で鍛えられた「考える」という能力は現在の職務内容に活きていると思っています。

■博士学位を取得しようと考えた動機
そもそも、私は、博士後期課程に進学することは全く考えておらず、民間企業への就職を考えていました。ところが、就職活動で悩んでいるときに、指導教員の藤井聡教授から「うちの研究室で博士学位を取らないか」と声をかけてもらいました。そのときに、私は「自分を必要としてくれる場所があるのなら、そこで頑張ってみよう」と博士学位を取得することを決意しました。

■博士学位の取得の意義について
博士論文では、修士論文のテーマを継続したのですが、修士論文で出てきた課題に取り組み、より充実した成果を得ることができました。修士論文を完成した後に、「あそこは、こうしておけばよかった」「こういう分析をすればもっと面白い知見が得られたのではないか」といったことを色々気付いたのですが、修士論文での反省を活かして、研究を継続できたのは博士後期課程に進学する意義の一つではないかと考えています。また、博士課程では主体的に研究をすることが多くなるので、研究の方向性などを自ら考えていく必要がありました。その点は、研究の厳しさでもあり、楽しさでもあると思います。

■後輩へのメッセージ
博士後期課程に進学することを選択肢から外している人が多いと思うのですが、就職活動をする際に、一つの選択肢として持っておいてもよいのではないかと思います。

 2021年4月掲載)