明橋 弘樹

略歴

2018年3月 京都大学工学部建築学科 卒業
2020年3月 京都大学大学院工学研究科修士課程建築学専攻 修了
2023年3月 京都大学大学院工学研究科博士後期課程建築学専攻 修了
2023年4月 株式会社竹中工務店入社

メッセージ

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■現在の職務内容について
建設会社の技術研究所にて、技術開発/研究を行っています。主な研究開発分野として、地震動に対する建物損傷の合理的な低減方法に取組んでいます。

■博士学位を取得しようと考えた動機
卒業論文の研究を通して、新しいアイディアを考えて研究を作り上げていくことに面白さを感じたためです。

■博士学位の取得の意義について
研究に専念できる時間と環境があるため、専門性や地力が深く培われたと感じています。自らの専門分野での能力はもちろんですが、課題を設定し解決する能力・プレゼン力・英語力・文章力・研究費や進捗の管理能力といった汎用的な能力が向上したと思います。

■進学の際不安に感じていたことについて
進学以前、経済面に対する不安はありました。ですが、実際には様々なサポート制度があり、困ったことはありませんでした。TAやRA、学費免除の制度、大学ではない団体や民間から研究費と生活費を頂ける制度などがあります。

■後輩へのメッセージ
博士修了後の進路として、アカデミックの研究職以外に、民間企業の研究職、あるいは研究職以外の選択肢もあります。建築分野でいえば、設計、企画・開発、コンサルティング、解析受託、エンジニア、現場管理といったものが研究職以外の選択肢として挙げられます。どのような進路を選んだとしても、博士課程で培われるであろう研究者の視点を持ち込んで、新しいこと・面白いことが出来るのではないでしょうか。
また、博士課程で腰を据えて研究に取組んだ時間は、楽しく、やりがいがあり、幸せなものであったと思います。
より多くの方が興味を持ち、博士進学をしてもらえればと思います。

 (2024年4月掲載)