横山 悠子

略歴

2007年3月 京都大学工学部工業化学科 卒業
2009年3月 京都大学大学院工学研究科修士課程物質エネルギー化学専攻 修了
2009年4月 大阪府立高校 高校教諭(理科)
2019年3月 京都大学大学院工学研究科博士後期課程物質エネルギー化学専攻 修了
2019年4月 京都大学大学院工学研究科物質エネルギー化学専攻 特定助教
2021年7月 京都大学大学院工学研究科物質エネルギー化学専攻 助教(現職)

メッセージ

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■現在の職務内容について
現在、物質エネルギー化学専攻で助教として電池やCO2電解還元など電気化学の研究をしています。学生さんと一緒に研究を進める他、年に数回、学部生向けの講義や学生実験を担当しています。

■博士学位を取得しようと考えた動機・不安に感じてたこと
私は一度、修士課程修了後に高校教諭として就職しました。教えることは好きですし、生徒・同僚に恵まれ楽しく働いていたのですが、ふとした縁から修士時代の先生の研究のお手伝いをする機会を得て、どこかで研究の道への魅力を感じていました。そんな中で、またまた別の縁があり、博士課程に進学してみない?とお声がけをいただきました。ストレートで博士課程に進学した人と年齢差もありますし、修了後の就職先も不安材料でしたが、やっぱり研究をしたい!という魅力に負けて、進学を決めました。そのとき、既に結婚しており、就職がダメでも夫に頼れば路頭に迷うことはないなと思ったのも事実です(笑)。ただ、実際に博士課程に進学してみると、在学中の金銭的援助の制度も、就職先も色々なパターンがありますので、いらぬ心配だったかもしれません。

■博士学位の取得の意義について
博士課程では、修士よりもっと自己責任で研究を進めることが求められていると思います。もちろん先生方の助言や指導もありますが、自分で課題を見つけ、調べて実験して、結論を探していくという力をつけることは、どのような仕事についても役に立つものと思います。

■後輩へのメッセージ
私は上に書いたように、かなり回り道をしました。もちろん高校教諭の経験もかけがえないものでしたが、ストレートに博士課程に進んでいたらな…という後悔が全くないわけではありません。研究に魅力を感じ、少しでもその世界に浸っていたいと思うならば、ぜひ真剣に博士課程進学を考えてみてください。色々な不安もあると思いますが、結構なんとかなることも多いです。

 (2024年4月掲載)