先生からのメッセージ（物理工学科）

氏名・所属

河野　大輔
マイクロエンジニアリング専攻 准教授（2022年4月1日現在）

研究内容について

工作機械は社会で不可欠な格好いい機械！
金属やプラスチックなどを加工して様々な製品の部品や型を作る機械（工作機械）の性能向上のための研究をしています．自動車や飛行機などに使用される高度な部品を大量に安定して作るためには，工作機械が正確に，効率よく，安定して動かなくてはいけません．世界中の工場でたくさんの工作機械が稼働していますから，有益な研究成果を出せば，社会に大きな影響を与えられるとてもやりがいのある研究分野です．現在は，工作機械や加工の状態をセンサで測定することによる加工状態の制御，先端材料の使用による工作機械の飛躍的な性能向上，部品間の金属接触面の変形解析などの研究に注力しています．

5軸制御工作機械

先生に質問！

■現在の研究分野との出会いについて教えてください。
工作機械との出会いは大学学部2回生での機械加工の実習です．手動の工作機械を使って金属の材料を削り，小型のエンジンを作製しました．機械や道具の工作や改造が好きでしたので，大変面白く感じました．その後4回生で工作機械の研究室への配属を希望し，現在に至っています．

■高校の理系科目と、現在の研究内容との繋がりは？
物理，数学，化学の知識をよく使います．例えば，機械の運動を予測するために，物理で勉強する運動方程式を解きます．方程式を解くためには，微分，積分など，数学の知識が必要です．また，潤滑油などの特性が重要になることもあり，化学の学習内容が役立つときもあります．

■京大工学への進学を検討している人へのメッセージ
京大は，こだわりのある人，何かに熱中している人など，面白い人が多いと思います．また，本質的な現象の理解を重視しています．現象の本質を理解して応用し，納得できるものづくりをしてみたい人には京大工学がぴったりだと思います．

炭素繊維複合材料を用いた工作機械の部品