辻本 尚大
略歴
2019年3月 京都大学工学部工業化学科 卒業
2021年3月 京都大学大学院工学研究科修士課程物質エネルギー化学専攻 修了
2024年3月 京都大学大学院工学研究科物質博士後期課程エネルギー化学専攻 修了
2024年4月 京都大学大学院工学研究科物質エネルギー化学専攻 特定助教
メッセージ
現在、物質エネルギー化学専攻の特定助教として主に電池の研究をしています。学生さんと一緒に研究を進める他に、年に数回学部3回生の学生実験を担当しています。
私の場合は博士号を持っている親戚がいたため、大学入学時から頭の片隅には博士課程への進学という意識がありました。本格的に博士に進学しようと考えたのは研究室配属後で、研究の面倒を見てくださってた博士課程の先輩がとても楽しそうに研究についてディスカッションしている姿を見て、私も研究を楽しみながら続けたいと思ったことがきっかけです(当時の私は未熟でちんぷんかんぷんなところも多々ありましたが笑)。一方で、博士課程へ進学には経済的な不安がありました。幸いにも学振に落ちても大学の支援体制が整っており、実際に進学してから経済面で不安に思うことはありませんでした。
博士課程では、修士よりも一層楽しく研究ができました。それは修士までの3年間で研究をしてきた積み重ねのおかげで、研究内容に関して理解が深まり自主的にやりたいことを見出せたからだと思います。自身で課題を見つけ、それを解決するための手法を見出すというプロセスは、企業でもアカデミックでも役に立つものであると思います。
博士課程在学中、楽しかったことばかりではありませんでした。苦しかったことももちろんありましたが、その困難を乗り越えたときに研究の奥深さややりがいを感じ、研究本来の魅力に気が付くことができました。今少しでも研究を楽しいと思っている方はぜひ博士課程に進学して、研究の奥深さを味わっていただきたいと思います。挑戦は大変なこともありますが、その先には大きな成長と充実感が待っていると思います。
(2025年5月掲載)