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【研究成果】布田川断層での200 mを超える落差の発見 ―火山活動と関係した断層運動の”縦ずれ”から”横ずれ”への変化―

掲載日:2022/01/28

 

 都市社会工学専攻の林為人 教授、澁谷奨 博士後期課程学生(兼 株式会社地圏総合コンサルタント)、小池克明 教授、佐渡耕一郎 株式会社地圏総合コンサルタント事業本部長、相澤明宏 同技師らの共同研究グループは、2016年熊本地震本震を引き起こした布田川断層に沿って、現在のほぼ水平にずれる断層運動と異なり、縦にずれる断層運動を示す鉛直落差が200 mにも及んでいることを発見し、その原因に関する考察を行いました。その結果、本研究は最後の阿蘇火山カルデラ噴火(約9万年前)後に布田川断層の運動方式が、縦ずれ卓越から横ずれ卓越へ変化したことを破砕帯の地質学的観察と物理特性の解析から明らかにしました。

 地震を繰り返し発生させる活断層の運動履歴や破壊メカニズムの解明は、地震被害の減災のために必要とされています。本成果は、深さ約700 mのボーリング掘削を含む複数の掘削データを基に、断層すべりの形態を特定し、当該断層がある周辺地質体の地質年代学データと統合的に解析することで、過去の断層運動の履歴を解明しました。火山地域で大地震を発生させる活断層の破壊メカニズムの解明や活動様式の評価への貢献が期待されます。

 本研究成果は、2022年1月13日に、国際科学誌「Geochemistry, Geophysics, Geosystems」のオンライン版に掲載されました。

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図 本研究で明らかとなった布田川断層の運動履歴と鉛直落差。(a) 地質構造モデル:断層破砕帯内に縦ずれと横ずれの断層面が存在、(b) 断層の鉛直落差を説明する地質断面図。

詳しい研究内容について

布田川断層での200 mを超える落差の発見―火山活動と関係した断層運動の”縦ずれ”から”横ずれ”への変化― PDF File

研究者情報

林 為人 京都大学教育研究活動データベース
小池克明 京都大学教育研究活動データベース

論文情報

【タイトル】
An ancient >200 m cumulative normal faulting displacement along the Futagawa fault dextrally ruptured during the 2016 Kumamoto, Japan, earthquake identified by a multiborehole drilling program
(2016 年熊本地震時に右横ずれした布田川断層に沿う 200 m を超える過去の累積正断層 変位 ー複数のボーリング掘削孔による特定ー)

【著者】
Susumu Shibutani, Weiren Lin, Koichiro Sado, Akihiro Aizawa, and Katsuaki Koike

【掲載誌】Geochemistry, Geophysics, Geosystems, 23(1):e2021GC009966
【DOI】https://doi.org/10.1029/2021GC009966
【KURENAIアクセスURL】http://hdl.handle.net/2433/267728

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