工学部・工学研究科の国際交流活動(2023 年10 月~ 2024 年9 月)
工学部・工学研究科では各専攻・研究室レベルで日常的に学術交流,学生交流を含む国際交流活動が活発に行われていますが,そのうち研究科長への表敬訪問があったものについて,ご紹介します。
2023年10月3日 成均館大学校学長一行
同大学校は,1946年に設置された韓国の私立名門大学で,1398年の李氏朝鮮時代に設立された最高教育機関である成均館が由来とされています。
懇談では,Ji-Beom Yoo学長と立川工学研究科長の間で,両大学の教育におけるAIの活用状況や,今後の学術及び学生交流について活発な意見交換が行われました。

2023年10月4日 アラブ首長国連邦大学副学長
同大学は,1976年にアラブ首長国連邦初の大学として設立された同国内唯一の国立総合大学で,同大学理学部及び工学部との間で,2020年に部局間学術交流協定を締結しています。
現在は地球物理学や水理学・水工学などを中心とした分野で交流が行われていますが,今後より幅広い分野での研究交流や,学生交流を活発に進めていきたい旨希望が述べられました。

2023年10月30日 さくらサイエンスプログラム一行
国際青少年サイエンス交流事業(さくらサイエンスプログラム)は,新たな時代の社会を担う世界の優れた人材を日本に短期間招き,日本の最先端な科学技術や文化に触れてもらう科学技術振興機構(JST)による事業です。
2023年度は,都市環境工学専攻・藤原拓教授による「持続可能な社会を目指した先端環境技術を京都で学ぶ」プログラムが採択され,大学間学術及び学生交流協定の締結校である中国・清華大学深圳国際研究生院及びマレーシア・マラヤ大学から,総勢10名の学生と教員を招へいしました。表敬訪問では本学の大学院生7名も同席し,大変和やかな雰囲気の下懇談が行われました。
いずれの大学も工学研究科とは長きに渡り交流の歴史がありますが,本プログラムを通じ,今後ますます良好な関係を築いていけるよう期待しています。

2024年6月7日 レンヌ大学一行
同大学は,2023年1月にフランス国内5つのグランゼコールが統合し発足した大学で,工学研究科とは,統合前のIUT de Lannion,SPM,ESIRの3つの部門と部局間学術及び学生交流協定を締結し,交流を行っています。
今回は同大学の一部門であるENSSATから2名来訪されました。懇談では今後の学生交流の促進について活発な議論が行われ,部局間交流協定の締結に向けて検討する旨が話し合われました。懇談後は物質エネルギー化学専攻・陰山研究室の見学を行いました。
※IUT de Lannion: L'Institut universitaire de technologie de Lannion
SPM: UFR Sciences et propriétés de la matière
ESIR: École supérieure d'ingénieurs de Rennes
ENSSAT: École Nationale Supérieure des Sciences Appliquées et de Technologie

2024年6月19日 トリノ工科大学一行
同大学は,1859年に設立されたイタリア国内最古の国立工科系大学で,イタリアのみならず欧州でもトップレベルの大学の一つとして知られています。工学研究科とは交流協定の締結はないものの,各専攻で研究交流や学生受入が行われています。
懇談では,Alberto Sapora国際担当副学長より,2023年に左京区に開設された日本初の拠点(ジャパンハブ)の活動について紹介があり,続いて同大学の教育制度や,今後の学生交流について活発な意見交換が行われました。懇談後は機械理工学専攻・小森研究室の見学を行いました。

2024年6月25日 香港科技大学(広州)学長一行
同大学は,2022年に新しく設立された大学で,香港科技大学とは独立した大学ですが,教育・研究面で両校は密接に連携しています。
懇談ではLionel Ni学長より大学の紹介があり,続いて立川研究科長より工学研究科の概要等の説明を行いました。学生の交流や教員の専門分野について活発な質疑応答もあり,大いに盛り上がりました。

2024年7月17日 国立成功大学工学院長一行
同大学は,台湾トップレベルの研究型総合大学で,特に理工系の研究分野で高い評価を受けています。2006年に部局間学術交流協定を締結し,2013年に部局間学生交流協定を締結して以降,毎年数名の大学院生を短期交流学生として受け入れています。
懇談では,両大学の紹介や学生交流に関する活発な意見交換が行われ,続いて学生交流協定を更新する協定書への署名式も行われました。非常に和やかな雰囲気の下,今後研究・教育両面で更なる交流が期待される場となりました。
(桂地区(工学研究科)学術協力課・教務課)
