日本工学アカデミー関西支部2023 年度下半期 (第11 回) 講演会を開催しました。

 令和6年3月19日 (火) 日本工学アカデミー関西支部2023年度下半期 (第11回) 講演会を,桂図書館をメイン会場とするWeb配信でのハイブリッド形式で開催しました。
 日本工学アカデミー関西支部は,日本工学アカデミーの設立主旨である,日本の工学・科学技術全般の発展に寄与するとともに,科学技術に関わる産学官の指導的立場にある者の団体であることを基盤として,支部会員への情報や交流の場の提供ならびに地域社会との共創活動に寄与し,併せて本支部会員相互の協調と親睦を図ることを目的としています。
 今回は「連携から融合へ:若手研究者のための学際的探求」と題して学際研究の実践について以下プログラムのとおり講演会と総合討論を行いました。
 〈学際研究の実践〉と題した基調講演では,講演者の3名の教員が,学際的研究で世界をリードし,超学際まで進んでいる経験を,若手研究者のための学際的研究の成功例として紹介しました。
 〈学際研究の取り組み〉とした講演では,あらゆる分野の研究者が従来の学問分野の枠を超えて議論し,2050年以降も通用する新たな価値基準に基づく未来社会像を提示することを目的とする学際組織Beyond2050について紹介しました。
 総合討論では,立川康人大学院工学研究科長の司会で,若手研究者にとって,学際研究をspecialなものではなく,commonとするにはどうするべきかを,講演者がパネラーとなり議論しました。
 本講演会が若手研究者の学際的アプローチを活発化させる一助となることを期待しています。

1石原慶一氏の講演の様子.jpg
石原慶一氏の講演の様子

《プログラム》
1.開会挨拶
 田中 敏宏(日本工学アカデミー関西支部長・大阪大学理事・副学長)
2.企画趣旨説明
 立川 康人(大学院工学研究科長)
3.基調講演
〈学際研究の実践〉
・[工学×防災×経済学×政治学]レジリエンス実践ユニット
 大西 正光(都市社会工学専攻 教授)
・[材料工学×理学×化学×農学] バイオ・高分子ビッグ
 データによる地球と人類に優しいソフト材料の創出
 沼田 圭司(材料化学専攻 教授)
・[工学×理学×医学]光量子センシング研究拠点
 竹内 繁樹(電子工学専攻 教授)
〈学際研究の取り組み〉
・Beyond2050の取り組みについて
 石原 慶一(オープンイノベーション機構Beyond2050構想室長)
※オープンイノベーション機構は2024年4月1日に成長戦略本部に統合されました。
4.総合討論
桂地区(工学研究科)総務課

1総合討論の様子.jpg
総合討論の様子