授業科目名 : 建築技術者倫理

科目コード 10B069
配当学年 修士課程1年
開講年度・開講期 後期
曜時限 木曜3時限
講義室 C2-101
単位数 2
履修者制限
授業形態 リレー講義
使用言語 日本語
担当教員 所属・職名・氏名 西山峰広,神吉紀世子,小椋大輔,牧紀男,大谷真

授業の概要・目的

21 世紀を迎えて、科学技術の飛躍的な発展に伴い、私たちの生活は驚くほど便利で、豊かなものになっているが、その反面、科学技術の使い方を誤ると人々の生命や環境さえ破壊してしまう危険性を持っていることに留意すべきである。このことは建築技術者にも強くいえることである。
本講義では、建築技術者にはどのような倫理が求められるのかを、広く科学技術倫理・工学倫理との関連で考えると共に、建築設計、構造設計、環境・設備設計、建築生産、維持管理のプロセスにおいて、具体的に発生している倫理問題をとりあげ、具体的にどのように対処したらよいかを考えることを通して、しっかりとした倫理観と責任感を育む。インターンシップを行う学生にとっては、建築設計者としての責任の重要性等、実務を行う上で必要な知識を事前に身に付ける科目としての意義を有する。

成績評価の方法・観点及び達成度

レポートによる。

到達目標

授業計画と内容

項目 回数 内容説明
建築設計と倫理 6 1. 建築家・建築士と建築倫理(建築家と倫理、姉歯建築士事件、建築士会等の倫理規定、建築設計と倫理問題ほか)
2. 景観問題と建築倫理(景観問題と倫理問題、景観紛争と建築家・建築士、京都の景観論争における倫理問題ほか)
3. 環境・エネルギー問題と建築倫理(建築とその再利用、環境・エネルギー問題と倫理、環境配慮と建築技術ほか)
4. 自然・建築をめるぐ思想と技術(山林資源と建築、自然に対する思想と支配、建築再利用の技術と思想ほか)
構造設計と倫理 5 耐震偽装問題は倫理問題を顕在化させる契機となったが、建築構造によって確保される建築の安全・安心はきわめて重要な課題である。構造設計者には技術者倫理が強く求められる。実例の検討,ロールプレイング,およびディベートを通して,構造設計者がどのような規範の下に行動すべきか考える。

1. 生コンクリートへの加水問題(AIJ倫理委員会 e-ラーニング),人命の価値など
2. 建築基準法は最低基準?(AIJ「最低基準に関するWG報告書」)
3. 不良鉄骨問題.鉄骨の溶接を手抜き工事された建物の地震被害と,その撲滅に向けた活動
4. 予測地震動が増大する中で,技術者は設計地震動をどのように設定すべきか.上町断層帯地震の例
5. 強度基準の設定と耐震補強にまつわる問題点(耐震等級とIs値での判定)
環境・設備設計と倫理 3 環境問題が建築設計・施工・運用・寿命および廃棄において大きな課題として扱われている中で,環境・設備設計が占める割合はかつてないほどに大きくなっている。それにつれて,環境・設備設計に携わる技術者の倫理観に対する要求も大きなものとなっている。ここでは環境・設備設計に関わる倫理問題を以下の事例を通して考える。

1. 建築・都市空間における騒音問題、音による避難誘導/防災無線の事例などを 題材に、技術者の倫理について考える。
2.古墳壁画保存施設における壁画劣化や、大型回転ドアによる事故の問題を通して、技術者の倫理について考える。
学習到達度の確認 1 学習到達度の確認

教科書

指定しない。適宜資料を配付する。

参考書等

別途指示する。

履修要件

特に定めない。

授業外学習(予習・復習)等

授業URL

その他(オフィスアワー等)

質問や意見発表等を通しての,講義への積極的な参加を期待する。