科目名 : シティロジスティクス

科目コード 10F213
配当学年 修士課程・博士後期課程
開講期 前期
曜時限 水曜3時限
講義室
単位数 2
履修者制限
講義形態 講義
言語 英語
担当教員 谷口栄一, Ali G. Qureshi

講義概要

効率的かつ環境に優しい都市物流システムを構築するためのシティロジスティクスの方法論について、講述する。特に道路ネットワーク上におけるトラック交通に焦点をあて、都市物流政策立案のためのプロセス、モデル化、評価などについて詳しく述べる。また最近のICTを活用したロジスティクスシステムや、e-コマースの物流への影響、サプライチェーンマネジメントについても触れる。

評価方法

定期試験80%、レポート10%、小テスト10%

最終目標

効率的かつ環境にやさしく、安全な都市物流システムを構築するための方法論について十分に理解し、都市物流施策に関するモデル化、評価手法について基礎的な知識を得る。

講義計画

項目 回数 内容説明
概説 1 都市における物流に関連する諸問題について概説し、なぜ都市における物流問題が大事であるかを述べる。
シティロジスティクスとは何か 都市物流における効率性に関する問題のみならず、交通渋滞、交通環境、交通安全、エネルギーなどの問題社会的な問題も含めて総合的に解決するための方法として、シティロジスティクスがあり、そのコンセプト、特徴、実施方策について述べる。
物流の現状・課題――都市物流政策 我が国における物流の現状と課題について述べ、効率的かつ環境に優しい都市物流システムを構築するための都市物流政策について述べる。
ITSとロジスティクス ITS(Intelligent Transport Systems)を活用したロジスティクスについて説明し、ITSをどのように用いてシティロジスティクス施策を実施すればよいかを論ずる。
配車配送計画 3 都市内における顧客への物資配送において、配送順序、トラックの割り当てを最適化するモデルおよびその解法について解説し、実際の問題への適用性について議論する。また、所要時間の不確実性を考慮した確率論的配車配送計画、リアルタイムの所要時間変動を考慮した動的配車配送計画についても触れる。
物流ターミナル の配置計画 2 物流ターミナルの最適配置計画モデルおよびその解法について解説し、実際の問題への適用性について議論する。また配車配送計画と組み合わせた拠点配置配送計画についても触れる。
共同化 1 競争関係にある物流企業同士がターミナルの運営、トラックおよび情報システムなどの利用を共同で行う共同化について解説し、その利点と欠点および共同化を推進する方策について述べる。
ICTおよびITSの活用 ICT(Information and Communication Systems)およびITS(Intelligent Transport Systems)を活用することによって、シティロジスティクスに関連する情報の収集、伝達、蓄積、解析を行うことが出来ることを示し、シティロジスティクスにおけるICTおよびITSの重要性について述べる。
サプライチェーンマネジメント、サードパーティロジスティクス、インターモーダル輸送 サプライチェーンマネジメント、サードパーティロジスティクスおよびインターモーダル輸送について述べ、現代のロジスティクスにおいて用いられている革新的マネジメントシステムについて解説する。
新物流システム 地下物流システムなどの新物流システムの分類、特徴、その意義について述べ、費用便益分析の結果に基づき、その実現可能性を論ずる。
交通需要マネジメントとeーコマース シティロジスティクスにおいて重要となる交通需要マネジメントについて述べ、乗用車交通における交通需要マネジメントとの違いについても言及する。また、都市内貨物車交通へのeーコマースの影響について論ずる。
規制緩和、シティロジスティクスの評価 規制緩和について述べ、シティロジスティクス施策の評価のためのパフォーマンス指標について論ずる。、

教科書

1)谷口栄一,根本敏則, シティロジスティクス---効率的で環境に優しい都市物
流計画論. 森北出版,2001.
2)Taniguchi, E., R.G. Thompson, T. Yamada and R. van Duin, City
Logistics --- Network modelling and Intelligent Transport Systems.
Pergamon, Oxford, 2001.
3)Taniguchi, E. and R.G. Thompson (Eds.) Innovations in freight
transport, WIT Press, Southampton, 2002.
4)谷口栄一編著、現代の新都市物流、森北出版、2005.

参考書

1)交通工学ハンドブックシリーズ、都市交通、第II編 都市物流計画、交通
工学研究会、2002.
2)Brewer, A. M., K.J. Button and D.A. Hensher (Eds.) Handbook of
logistics and supply chain management, Pergamon, Oxford, 2001.
3)Kasilingam,R.G., Logistics and transportation, Kluwer Academic
Publishers, Dordrecht, 1998.
4)OECD, Delivering the Goods---21st Century Challenges to Urban goods
Transport, OECD, 2003.
5)Taniguchi, E. and R.G. Thompson (Eds.) Logistics systems for
sustainable cities, Elsevier, 2004.
6)Taniguchi, E. and R.G. Thompson (Eds.) Recent advances in city
logistics, Elsevier, 2006.
7) 苦瀬博仁、高田邦道、高橋洋二、都市の物流マネジメント、勁草書房
2006.
8)Taniguchi, E. and R.G. Thompson (Eds.) Innovations in city logistics, Nova Science Publisher, 2008

予備知識

線形計画法、最適化、待ち行列理論

授業URL

その他