科目名 : 交通情報工学

科目コード 10F215
配当学年 修士課程・博士後期課程
開講期 後期
曜時限 金曜2時限
講義室 C1-173
単位数 2
履修者制限
講義形態 講義
言語 日本語
担当教員 宇野伸宏・山田忠史・中村俊之

講義概要

情報通信技術の活用により、交通システムの安全性・効率性・信頼性の向上および環境負荷の軽減を企図した工学的方法論について後述する。良質なリアルタイム交通データの獲得に向けた新たな取り組みについて述べるとともに、交通需要の時空間的調整方策、複数交通モードの融合方策ならびに交通安全向上施策について後述する。さらに、施策評価の方法論や関連する基礎理論についても解説する。

評価方法

平常点10%、中間レポート30~40%、レポート試験 50~60%

最終目標

ITS(Intelligent Transportation System)を活用し、効果的な交通マネジメントを実践できる基礎力を涵養する。

講義計画

項目 回数 内容説明
交通ネットワーク解析の基礎 1 交通需要解析を数理的に行うための基礎として,道路・鉄道等の交通網をネットワークとして表現し,その上で,混雑をはじめとする交通状態,ネットワーク上での経路選択などの意志決定を表現するための方法について解説する.
観測リンク交通量からのOD交通量の推定 1 段階的な交通需要予測に対して,その逆解析に相当する観測リンク交通量からOD交通需要を予測する方法について,その定式化,計算方法,適用方法について解説する.
交通ネットワーク均衡手法(利用者均衡,システム最適,需要変動型配分等) 3 交通ネットワーク均衡手法に着目し,前提条件,モデル構造,数値計算法について説明する.あわせて,基礎モデルである静的モデルを動学化するための考え方について解説する.
ITS概論 1 主として道路交通を対象として,渋滞,環境負荷,事故等の種々の問題を緩和解消するためのマネジメント方策の重要性について述べるとともに,効果的なマネジメントのために重要な役割を果たすITS(Intelligent Transportation System)について概説する.
効率性向上のための交通マネジメント(情報提供,信号制御) 2 ITSのねらいのひとつは交通の効率性の向上である.このため,交通情報の提供が有効な手段として活用されてきている.本講義では情報提供手段や情報の生成方法について述べるとともに,情報提供による経路選択行動変化の可能性,そして,交通情報を巡る種々の課題について解説する.
ICTを活用した交通データ収集法 1 効果的な交通マネジメントのためには,交通データから得られる情報を有効活用し,問題を明確化するとともに適切な対策を検討することが必要である,本講義ではICTを活用したデータ収集方法(例えば,プローブカー,ETCデータ)の可能性について述べるとともに,データ収集を巡る課題についても整理する.
安全性向上のためのITSの適用 1 ITSのもう一つの柱は,道路交通における安全性の向上である.本講義では人的エラーを減らすことに貢献すると期待されるITSシステムに着目し,安全性の向上の観点からその有用性,課題について解説する.
交通需要マネジメント(TDM)と混雑課金 2 交通渋滞の解消,エネルギー消費および環境負荷の軽減のためには,道路交通需要を適切にマネジメントすることが重要である.そのための代表的な方策として,P&R,混雑課金などいわゆるソフト的交通対策の可能性と課題について解説する.
交通シミュレーションの適用 2 種々の交通マネジメント施策を定量的に評価する上で,交通シミュレーションモデルは有効かツールとなり得る.そのため,シミュレーションモデルの構造,計算方法について述べるとともに,入力データ獲得のための難しさや工夫すべき点についても説明する.
学習到達度の確認 1 本講義内容に関する試験等を実施し,学習到達度を確認する.

教科書

情報化時代の都市交通計画,飯田恭敬監修・北村隆一編,コロナ社

参考書

予備知識

授業URL

その他