科目名 : 医薬用高分子設計学

科目コード 10D636
配当学年 修士課程・博士後期課程
開講期 後期
曜時限 月曜2時限
講義室 A2-307
単位数 2
履修者制限
講義形態 講義
言語 日本語
担当教員 田畑泰彦

講義概要

外科および薬物治療、予防、診断など、現在の医療現場では、種々の生体吸収性および非吸収性の高分子材料が用いられている。本講では、これらの材料を設計する上で必要となる材料学的基礎と生物、薬学、医学的な基礎事項について講述する。さらに、高分子材料を用いたドラッグデリバリーシステム(DDS)あるいは再生医療への応用についても概説する。

評価方法

授業の出席回数と期末試験の結果に基づいて判定する.

最終目標

講義計画

項目 回数 内容説明
概論 1 現在の外科・内科治療で用いられている材料について、具体例を示しながら概説するとともに、授業全体の流れと扱う内容について説明する。人工血管、人工腎臓、人工肝臓、創傷被覆材、生体吸収性縫合糸などの実物を見ることによって、高分子材料が大きく医療に貢献していることを実感してもらう。
生体吸収性および非吸収性材料 3 医療に用いられている生体吸収性および非吸収性高分子、ならびに金属やセラミックスなどの材料について説明する。
医薬用高分子設計のための生物医学の基礎知識 2 医薬用高分子材料を設計する上で必要となる材料と生体との相互作用を理解するための最低限の基礎知識、すなわちタンパク質、細胞、組織などについて説明する。
抗血栓性材料 1 血液がかたまらない性質(抗血栓性)をもつ材料を説明することによって、生体と材料との相互作用についての理解を深めるとともに、材料の研究方法と設計方法を学ぶ。
生体適合性材料 1 細胞がなじむ(細胞親和性)や組織になじむ(組織適合性)をもつ材料を説明することによって、生体と材料との相互作用についての理解を深め、材料の研究方法と設計方法を学ぶ。
ドラッグデリバリーシステム(DDS)のための生物薬学の基礎知識 1 ドラッグデリバリーシステム(DDS)のための材料設計を行う上で必要となる最低限の医学、薬学知識について説明する。
ドラッグデリバリーシステム(DDS) 3 薬の徐放化、薬の安定化、薬の吸収促進、および薬のターゲティングなどのDDS の具体例を示しながら、DDS のための材料の必要性を理解させ、材料の研究方法や設計方法を学ぶ。
再生医療 1 再生誘導治療(一般には再生医療と呼ばれる)の最前線について説明する。再生医療には細胞移植による生体組織の再生誘導と生体吸収性材料とDDS とを組み合わせて生体組織の再生を誘導する(生体組織工学、Tissue Engineering)の2 つがある。この2 つの再生医療における材料学の重要な役割について説明する。

教科書

授業で配布する講義プリントを使用する.

参考書

予備知識

京都大学工学部工業化学科「高分子化学基礎I(創成化学)」程度の高分子合成と物性に関する入門的講義の履修を前提としている.

授業URL

その他