授業科目名 : 化学生物学

科目コード 71290
配当学年 3年
開講年度・開講期 平成29年度・後期
曜時限 木曜・2時限
講義室 総合研究8号館講義室1
単位数 2
履修者制限
授業形態 講義
使用言語 日本語
担当教員    所属・職名・氏名 ウイルス・再生医科学研究科・教授・田畑泰彦,ウイルス・再生医科学研究科・助教・城潤一郎

授業の概要・目的

有機材料化学をベースとした生化学や生物医学の理解は、生物システムおよび生物プロセスを取り扱うライフサイエンス(生命科学)の分野において重要である。分子レベルでの観点を強く導入した見方や考え方は、ライフサイエンスの学術基盤を明瞭にするとともに医工薬連携領域の発展にも大いに貢献すると考えられる。本講義では、生体関連物質としてのタンパク質、多糖、脂質を解説し、生物システムとしては、細胞、細胞膜、細胞外マトリクスなどを取り上げて、化学生物学の観点から説明する。さらに、医工薬連携領域の代表例として、ドラッグデリバリーシステム(DDS)や再生医療についても紹介する。加えて、ライフサイエンスのキーワードである幹細胞、生体防御と免疫、環境ホルモンについても触れる。

成績評価の方法・観点及び達成度

有機材料化学をベースとした生化学や生物医学に関する講義内容の理解度の判定を目的に、成績評価は、出席状況と試験により行うことを基本とする。

到達目標

生体系が利用している有機化合物としての核酸、タンパク質、糖、加えて、細胞や細胞外マトリクスなどに関する基本的知識を習得するとともに、それらの知識を基にした幹細胞、生体防御、DDS、再生医療、環境ホルモンなどのライフサイエンス応用分野についての理解を目標とする。

授業計画と内容

項目 回数 内容説明
タンパク質と酵素 2 タンパク質や酵素の構造と機能を解説する。
糖と脂質 1 糖、多糖や脂質の構造と機能を解説する。
細胞と細胞膜 1 細胞内オルガネラのしくみと働きや細胞膜の構造と膜を通しての物質輸送について解説する。
情報伝達 1 細胞膜を介しての情報伝達機構について解説する。
細胞内エネルギー代謝 1 糖代謝や酸化的リン酸化反応などの細胞内エネルギー代謝について解説する。
細胞骨格 1 細胞への力学刺激が細胞骨格を介して生化学反応へ変換される機構について解説する。
生体防御と免疫 1 炎症反応、免疫などの生体防御のしくみと働きについて解説する。
幹細胞 1 増殖や分化能力の高い幹細胞とそれらの先端医療への応用について解説する。
細胞と細胞外マトリクス 1 細胞の周辺環境を作る細胞外マトリクスの構造と細胞との相互作用について解説する。
再生医療と材料科学 2 再生医療とは細胞や材料を利用して体の自然治癒力を高めて病気を治す治療法である。この再生医療とそれらを支える再生研究(細胞研究と創薬研究)について説明するとともに、再生医療における材料科学の役割と重要性について解説する。
ドラッグデリバリーシステム(DDS) 1 体への薬物の効果的投与などについて、材料科学の観点から解説する。また、薬物の吸収、代謝、排泄などの組織解剖、機能について解説する。
イメージング 1 体内で起こっていることを細胞、分子レベルで可視化するイメージングについて解説する。
学習到達度の確認 1 本講義内容に関する理解度を確認する。

教科書

参考書等

ヴォート基礎生化学;東京化学同人
The Cell 細胞の分子生物学;株式会社ニュートンプレス
ますます重要になる細胞周辺環境(細胞ニッチ)の最新科学技術;株式会社メディカルドゥ
免疫学イラストレイテッド;株式会社南江堂
生物薬剤学;株式会社南江堂
絵で見てわかるナノDDS;株式会社メディカルドゥ
バイオマテリアル その基礎と先端研究への展開;株式会社東京化学同人

履修要件

授業外学習(予習・復習)等

授業URL

その他(オフィスアワー等)