授業科目名 : 錯体化学 (創成化学)

科目コード 71330
配当学年 3年
開講年度・開講期 平成29年度・後期
曜時限 月曜・1時限
講義室 W202
単位数 2
履修者制限
授業形態 講義
使用言語 日本語
担当教員    所属・職名・氏名 工学研究科・教授・田中勝久,工学研究科・准教授・藤田晃司

授業の概要・目的

無機化学の基礎的な概念である酸と塩基ならびに酸化と還元について解説したあと、無機化学の中心的な分野の一つである錯体化学について講述する。錯体化学を理解するための準備として群論の初歩を述べたあと、錯体の構造と性質について説明する。

成績評価の方法・観点及び達成度

定期試験の成績による。

到達目標

無機化合物を対象として酸と塩基ならびに酸化と還元を理解する。また、分子の対称性を記述する上で群論がどのように活用されるかを学習する。さらにd金属錯体を中心に、錯体の構造と電子状態を理解する。

授業計画と内容

項目 回数 内容説明
酸と塩基 3 ブレンステッドおよびルイスの酸・塩基の概念、硬い酸・塩基と軟らかい酸・塩基の考え方、オキソ酸の具体例、溶媒中での酸・塩基反応について説明する。
酸化と還元 3 還元電位、ネルンストの式、ラチマー図、フロスト図、プールベ図、単体の化学的抽出とエリンガム図など、無機化合物が関係する酸化・還元反応の基礎的な考え方を解説する。
分子の対称性 3 分子の対称性と群論の初歩を解説する。対称操作と対称要素、点群、対称性の応用、軌道の対称性、分子の振動と分光学について説明する。
配位化合物 2 錯体の構造と対称性の具体例、錯体の命名法、錯体における異性体について説明する。
d金属錯体の電子構造とスペクトル 3 結晶場理論と配位子場理論を説明したのち、分光学に基づいて錯体の電子構造を明らかにする方法を述べる。光吸収、ルミネセンス、電子常磁性共鳴などの基礎的原理を講述するとともに、それらを利用することで明らかになる錯体の電子構造を具体的に説明する。
学習到達度の確認 1 本講義の内容に関する理解度を確認する。

教科書

シュライバー・アトキンス 無機化学第6版(上)(Mark Weller他著:田中勝久・高橋雅英・安部武志・平尾一之・北川進 訳、東京化学同人、2016、ISBN:978-4-8079-0898-1)
およびシュライバー・アトキンス 無機化学第6版(下)(Mark Weller他著:田中勝久・高橋雅英・安部武志・平尾一之・北川進 訳、東京化学同人、2017、ISBN:978-4-8079-0899-8)

参考書等

無機化学-その現代的アプローチ-第2版(平尾一之、田中勝久、中平敦 著、東京化学同人、2013)

履修要件

基礎無機化学で習得した知識を要する。

授業外学習(予習・復習)等

授業URL

なし

その他(オフィスアワー等)

なし