科目名 : 工学倫理

科目コード 21055
配当学年 4年
開講期 後期
曜時限 金曜・2時限
講義室 電気総合館中講義室
単位数 2
履修者制限 なし
講義形態 講義
言語
担当教員 大嶌・吉川 他関連教員

講義概要

現代の工学技術者、工学研究者にとって、工学的見地に基づく新しい意味での倫理が必要不可欠になってきている。本科目では各学科からの担当教員によって、それぞれの研究分野における必要な倫理をトピックス別に講述する。

評価方法

最終目標

講義計画

項目 回数 内容説明
イントロダクション 1 工学倫理とは。なぜいま工学倫理なのか。レポート等の提出に関する注意・成績評価基準などのガイダンスも行う。
応用倫理学としての工学倫理 1 工学倫理の基本的な考え方を、他の応用倫理との比較において検討し、現代の科学技術の特殊性について、哲学的、倫理学的な考察を行う。
健康を対象とする工学 1 ヒトや医療を対象とした工学設計の実例を提示し、そこに絡む倫理的な問題を考察する。授業では実例に対する参加者の意見を授業中に提示していただき,考察を進めていく。授業内における経験学習と考察内容が採点対象となるため,欠席や大幅な遅刻は採点外となることに注意すること。
特許と倫理 2 知的財産の価値がますます増大する中、特許制度についての知識は研究者・技術者に必須となっている。この講義では、特許制度について基礎的な事項を学びながら、特許を巡る様々な倫理問題について考察する。
ものづくりと安全 1 最近、ものの安全に関する問題が種々起こっている。安全で安心できることは当然のことと考えられるが、ものの安全は必ずしも最初から付与されず、新たなものづくりは新たな危険を生み出す恐れがある。ものづくりにおいてどのように安全を考えるべきかについて考察する。
資源・エネルギーと環境倫理 1 社会との相互作用の強い建設、原子力産業を例に、科学技術を社会に応用するときの問題点と科学技術倫理の重要性を示す。同時に関係する人文・社会科学の学問領域《discipline》を概説する。
土木技術者の誇りと倫理 1 土木工学は、自然災害から生命や財産を守り、豊かで安全な町を作ることにその本来の意義がある。作ったものに誇りをもつのではなく、それにより多くの人々が恩恵を受けることに誇りをもつのが土木技術者である。その意味で、社会に対する奉仕精神や自己犠牲的な倫理観が強く望まれる。このような観点から工学倫理を考察する。
エネルギーデバイスと安全・安心 1 電池、燃料電池のようなエネルギー変換デバイスにおける安全性・耐久性・環境負荷の現状と考え方を講述し、これらデバイスの社会における位置づけについて説明する。
一人前の技術者・研究者になるために 1 プラスチックなどの高分子物質は現代生活において不可欠となっているが、環境問題と関係していることもよく知られている。高分子の科学と工業の発展、化学物質・高分子物質と環境問題との関係、循環型社会の構築、環境/エネルギー問題に対する高分子化学の取り組み、関連技術者の倫理などについて講述する。
情報倫理 1 デジタル商品の売買が盛んになっている。デジタル商品の特色は、いくらでもコピーが可能であり、情報そのものの価値以外には例えばハードウエアや媒体といった「もの」が存在しない。こうした商品を売買するときに如何に利益を上げるかという問題に対し、オークションの立場から解説する。
建築設計・施工における技術者倫理 1 安全で安心な建物を供給していくために必要な建築生産における要点を、建築設計、材料や部材製造及び現場施工の立場から講述する。その中から、建設産業に係わる技術者が持つべき倫理観を引きださせる。

教科書

講義資料を配布する。

参考書

中村収三・近畿化学協会工学倫理研究会 編著「技術者による実践的工学倫理-先人の知恵と戦いから学ぶ-」,化学同人 (2006)

予備知識

授業URL

その他

桂キャンパスと吉田キャンパスとで遠隔講義を行う。当該年度の授業回数などに応じて、一部追加及び講義順序の変更がありうる。[対応する学習・教育目標] C.実践能力 C3.職能倫理観の構築