【研究成果】量子もつれ光により、分子の「指紋」を見分ける技術を開発―遠赤外域の分光測定が、シリコン光検出器で可能に―

電子工学専攻の 竹内繁樹 教授、岡本亮 同准教授、向井佑 同特定助教らの研究グループは、赤外分光計測による物質の鑑別に重要な「指紋領域」と呼ばれる波長域に含まれる、波長8μm~10.5μmでの量子赤外分光に世界で初めて成功しました。今後、さまざまな物質の鑑別同定が、スマートフォンのカメラなどにも利用されているシリコン光検出器を用いた、小型で高性能な量子赤外分光装置により可能となり、医療やセキュリティ、環境モニタリングなどで活用されることが期待されます。

本成果は、2022年6月7日(現地時刻)に米国の国際学術誌「Optics Express」にオンライン掲載されました。

詳しい研究内容について

量子もつれ光により、分子の「指紋」を見分ける技術を開発―遠赤外域の分光測定が、シリコン光検出器で可能に―

研究者情報

竹内繁樹 京都大学教育研究活動データベース

論文情報

【タイトル】
 Quantum Fourier-transform infrared spectroscopy in the fingerprint region
(指紋領域におけるフーリエ変換型量子赤外分光法)

【著者】
 向井佑、岡本亮、竹内繁樹

【掲載誌】Optics Express
【DOI】10.1364/OE.455718
【KURENAIアクセスURL】http://hdl.handle.net/2433/274433

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