京都大学発の「組織と血管をつなぐ」技術の実用化へ ―細胞培養用マイクロ流体チップ「Boncyte® Chip」の2製品を発売―

マイクロエンジニアリング専攻 横川隆司 教授の研究グループは、株式会社フィジオスバイオテック(本社:岩手県盛岡市、代表取締役CEO:三木一郎)および株式会社アイカムス・ラボ(本社:岩手県盛岡市、代表取締役社長:片野圭二)とMPS(Microphysiological Systems:生体模倣システム)の事業化に向けた共同研究を進めてきました。このたび、その研究成果をもとに、フィジオスバイオテックが培養チップ「Boncyte® Chip −3-Channel−」および「Boncyte® Chip −Spheroid−」を製品化しました。
新薬開発では、従来の二次元培養や動物実験だけでは、ヒトにおける薬効や毒性を十分に予測できないことが課題となっています。この課題に対し、ヒト細胞を用いた培養モデルやAIなど、動物実験を補完・代替する新規評価手法、NAMs(New Approach Methodologies)への期待が国際的に高まっています。MPSは、微細加工技術やマイクロ流体技術を用いて、ヒトの臓器や組織の構造・機能を小型チップ内に再現するNAMsの一つです。
横川教授は、2017年に三次元組織と灌流可能な血管網を接続するシステムを開発、論文発表して以降、組織と血管の相互作用を再現する先進的なMPS研究を進めてきました。フィジオスバイオテックは、これらの研究成果を実際の創薬研究で活用できる製品として社会実装するために設立された京都大学発スタートアップです。
今回製品化した2製品は、三次元血管網の形成や、三次元組織と血管との相互作用を評価できる培養プラットフォームです。血管新生、腫瘍と血管の相互作用、血管透過性、免疫細胞の遊走など、幅広い研究への活用を想定しています。
本製品の製造は、精密加工およびライフサイエンス機器の開発・製造に実績を持つ株式会社アイカムス・ラボが担います。京都大学の研究成果、フィジオスバイオテックの培養・事業化技術、アイカムス・ラボの製造技術を組み合わせ、日本発のMPS製品として国内外への展開を進めてまいります。

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京都大学発の「組織と血管をつなぐ」技術の実用化へ ―細胞培養用マイクロ流体チップ「Boncyte® Chip」の2製品を発売― 

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