【研究成果】ゼロカーボン窒素肥料の作出に成功

 材料化学専攻の沼田圭司 教授は、農学研究科の中﨑鉄也 教授及びSymbiobe株式会社と協同で、紅色光合成細菌を用いてゼロカーボン肥料の作出に成功しました。

 窒素は、農業肥料の三要素の一つであり、窒素肥料はハーバー・ボッシュ法により化学合成され、利用されるのが主流です。紅色光合成細菌は大気中の二酸化炭素と窒素を直接固定し増殖することができます。今回、海洋性の紅色光合成細菌を効率良く培養する方法を確立し、独自のプロセスにて試作肥料を調製しました。成分解析の結果、植物の生育に充分と言われる10%以上の窒素を含んでおり、今後、化学肥料に代わるサステナブル且つオーガニックな肥料の新たな選択肢として、次世代農業の普及・発展に貢献し、さらには砂漠化地帯の緑化や乾燥農業の促進にも貢献することが期待されます。

詳しい研究内容について

ゼロカーボン窒素肥料の作出に成功

研究者情報

沼田圭司 京都大学教育研究活動データベース

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