電気電子デジタル理工学専攻
電気電子デジタル理工学専攻は、電気電子工学が長年培ってきた数理・物理に立脚した基盤技術を礎に、情報技術の急速な発展と社会的要請を取り込みながら、現実世界(フィジカル)と情報世界(サイバー)を融合する工学を体系的に学ぶ専攻です。
本専攻では、エネルギー・情報・デバイス・量子といった多様な対象を横断的に扱うため、教育研究をデジタル・グリーン領域、電気・システム・生体工学領域、光・電子・量子領域の三つの領域に整理し、それぞれが相互に連携しながら人材育成を行います。
デジタル・グリーン領域
デジタル・グリーン領域では、情報技術と電気電子工学を基盤として、持続可能社会の実現に向けた新しい工学の創出を目指します。
非線形システム、エネルギーシステム・モビリティ、統計的機械学習、生体信号処理、サイバーフィジカルダイナミカルシステム、知的回路設計をはじめ、光量子情報科学、光電子材料、機械学習におけるネットワーク数理などを中心的な研究分野とし、現実世界の物理現象とデータ・情報の構造を横断的に扱います。エネルギーやデバイスを対象とした物理モデルと、データ解析・機械学習・最適化といった情報技術を有機的に結び付けることで、従来の分野区分にとらわれない新しい設計原理や解析手法の構築に取り組みます。
情報と物理の双方を深く理解し、グリーン社会を支える次世代技術を創出できる人材の育成を目指します。
電気・システム・生体工学領域
電気・システム・生体工学領域では、電気工学の中核を成す理論と技術を基盤として、システム、生命、生体を含む複雑な対象を工学的に理解・制御することを目指します。
デジタル制御の理論と応用、非接触人体センシング、超伝導の基盤および応用技術、計算電磁気学、宇宙電波工学、マイクロ波工学、環境負荷低減のための先端電気機器などを中心的な研究分野としています。
物理現象の理解、数理モデル化、計測・制御・システム設計を一体として扱い、エネルギー、医療、通信、宇宙、環境といった多様な分野に展開します。複雑な現象を理論と実験の両面から捉え、システムとして統合・制御できる工学的能力を備えた人材の育成を目指します。
光・電子・量子領域
光・電子・量子領域では、物質と光、電子、スピンの相互作用に立脚した先端科学技術を基盤に、次世代のデバイス・計測・情報技術の創成を目指します。
新ワイドギャップ半導体材料とそのパワーエレクトロニクス応用、光量子情報通信処理・光量子計測および光量子ナノデバイス、光と物質の量子的制御と超精密計測、スピントロニクスとスピン計測を基軸とする固体量子物性探索、超伝導体・磁性体の物性探索、分子材料エレクトロニクス、フォトニック結晶などを中心的な研究分野としています。
基礎物理に根ざした現象解明から、材料創製、デバイス開発、計測・情報技術への展開までを一貫して扱い、学術的にも国際的にも先導的な研究を自ら推進できる人材の育成を目指します。
このように、電気電子デジタル理工学専攻は、エネルギー・環境問題、情報通信技術の高度化、次世代デバイス・量子技術の創出など、人類社会が直面する本質的な課題に向き合いながら、新しい学問と技術の創成に挑戦するスタッフと学生に支えられています。電気工学・電子工学の長い教育研究の蓄積を基盤としつつ、分野横断的な教育研究体制のもとで、卓越大学院プログラム「先端光・電子デバイス創成学」や高度情報専門人材育成に関わる取り組みなどを通じて、大学院生への経済的支援、分野融合型・国際型の教育研究活動も積極的に展開しています。
ソフトウェアとハードウェアの両面において恵まれた環境の中で、基礎から最先端までを自らの手で深く掘り下げ、社会に貢献する革新的な研究・技術を創り出したいという情熱と好奇心、そして高い志を持った若い人を、私たちは心から歓迎します。


桂の庭|京都大学桂図書館 研究シーズ・カタログ 電気系
電気情報システム論
時空間センシング
知的回路設計
物理情報融合工学
光機能デバイス工学
自動制御工学
システム創成論
超伝導工学
電磁エネルギー工学
宇宙電波工学
マイクロ波エネルギー伝送
電波科学シミュレーション
優しい地球環境を実現する先端電気機器工学
極限電子機能工学
固体量子物性工学
光量子情報工学
半導体物性工学
電子材料物性工学
量子電磁工学