【研究成果】量⼦アニーリングを活⽤したフォトニック結晶レーザーの構造最適化に成功―量⼦計算技術を活⽤したスマート製造分野の発展に向けて―
電子工学専攻の野田進 教授、井上卓也 同助教、慶應義塾大学の田中宗 准教授、関優也 同特任講師、早稲田大学の戸川望 教授らの共同研究グループは、高出力かつ高ビーム品質で動作可能という特長を有する次世代半導体レーザー「フォトニック結晶レーザー」の設計において、量子アニーリングによる組合せ最適化手法を適用することにより、従来設計と比較して、レーザーの性能を飛躍的に向上可能な新設計を見出すことに成功しました。
本成果は、これまで限られた問題への適用が中心的であった量子計算技術が、製造分野における、製品設計や生産工程の最適化問題に対しても広く適用出来る可能性を示唆するものであり、スマート製造分野の発展に向けた重要な一歩であるといえます。
本研究成果は、2022年9月21日に、第83回応用物理学会秋季学術講演会にて発表予定です。
詳しい研究内容について
量⼦アニーリングを活⽤したフォトニック結晶レーザーの構造最適化に成功―量⼦計算技術を活⽤したスマート製造分野の発展に向けて―
研究者情報
野田進 京都大学教育研究活動データベース
井上卓也 京都大学教育研究活動データベース
論文情報
【タイトル】
量⼦アニーリングによるフォトニック結晶レーザーの構造最適化
【著者】
井上卓也, 関優也, ⽥中宗, ⼾川望, ⽯﨑賢司, 野⽥進
【発表学会】
第83 回応⽤物理学会秋季学術講演会 講演番号21a-A101-11