ジアリールエテン縮環二量体の二閉環体の合成に成功 ―光と電気化学刺激による紫外・可視・近赤外光吸収の段階的スイッチングを実現―

    合成・生物化学専攻の松田 建児教授、東口 顕士講師、佐竹 来実修士課程学生、大月 直人修士課程学生(研究当時)の研究チームは、光と電気化学刺激によりジアリールエテン2個をつないだ縮環二量体の2つのユニットが共に閉環した二閉環体の合成に成功し、この化合物が紫外・可視・近赤外光を吸収する3つの状態間で段階的にスイッチングすることを示しました。

    本研究は米国現地時間202537日に、米国化学会が発行する学術誌『Journal of the American Chemical Society』オンライン版に掲載されました。

    研究詳細

    ジアリールエテン縮環二量体の二閉環体の合成に成功 ―光と電気化学刺激による紫外・可視・近赤外光吸収の段階的スイッチングを実現―

    研究者情報

    書誌情報

    タイトル

    NIR-Responsive Double Closed-Ring Isomer of a Diarylethene Fused Dimer Synthesized by Stepwise Photochemical and Oxidative Cyclization Reaction”

    (光と酸化還元を用いた段階的閉環で生成し近赤外吸収を示すジアリールエテン縮環二量体の二閉環体)

    著者

    Satake, Kurumi; Ootsuki, Naoto; Higashiguchi, Kenji;* Matsuda, Kenji*

    掲載誌

    Journal of the American Chemical Society

    DOI 10.1021/jacs.4c17757
    KURENAI

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    合成・生物化学専攻

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