MXene を統合したコンタクトレンズの開発 眼を電磁波から保護し、眼ヘルスケアを革新する新たなブレイクスルー

    マイクロエンジニアリング専攻 廣谷潤 准教授らの研究グループと、早稲田大学大学院情報生産システム研究科の三宅丈雄 教授、アザハリ・サマン助教らの研究グループ、山口大学大学院医学系研究科眼科学講座の木村和博 教授・芦森温茂 助教らの研究グループは、MXeneと呼ばれる 2 次元ナノシート状の遷移金属化合物を市販のソフトコンタクトレンズに安定的に統合する技術を開発しました。
    MXene は優れた導電性と電磁波吸収・反射特性を有するため、コンタクトレンズ表面にコーティングすることで、電磁波からの眼の保護とレンズ自体の高い光透過性を同時に実現します。今回の技術では、MXene の酸化劣化を防ぎながら、市販のコンタクトレンズ上に簡便かつ強固に貼り付ける方法を確立しました。また、眼の乾燥を低減する保湿効果を持ち、生体適合性も高いことを確認しています。
    以上は、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)、東京科学大学 iSyMs コンソーシアム、キヤノン財団による助成の成果であり、2025 年 6 月 4 日午前 10 時(現地時間)に Wiley の科学誌「Small Science」にオンライン版で公開されました。

    研究詳細

    MXene を統合したコンタクトレンズの開発 眼を電磁波から保護し、眼ヘルスケアを革新する新たなブレイクスルー

    研究者情報

    書誌情報

    タイトル

    MXene-Integrated Contact Lens: A Breakthrough in Wearable Eye Protection and Healthcare.

    著者 Lunjie Hu, Saman Azhari, Hanzhe Zhang, Yuki Matsunaga, Jun Hirotani, Atsushige Ashimori,Kazuhiro Kimura, and Takeo Miyake
    掲載誌

    Small Science

    DOI 10.1002/smsc.202400628
    KURENAI

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