地熱発電プラントリスク評価システムを開発―酸性熱水資源の活用を進め、地熱資源の利用促進に貢献―

社会基盤工学専攻の三ケ田均 教授は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構、地熱技術開発株式会社、国立研究開発法人産業技術総合研究所、エヌケーケーシームレス鋼管株式会社とともに、地熱発電用の熱水が酸性であると判明した際に、発電所の建設において最適な材料の検討を支援するソフトウエア(システム)「地熱発電プラントリスク評価システム(酸性熱水対応版)」を開発しました。

従来、坑井ケーシングなどの腐食による金属材料の損傷が、地熱発電所の利用率低下や開発の断念などの要因になっています。本システムの利用により、各金属材料の腐食速度や経済性の評価が可能になり、耐腐食性能・コスト面を含めた最適な材料を選定できます。また、対象となる金属材料の腐食に関する試験データおよび関連論文から、各金属材料の事前検討を簡便に行えます。これにより酸性熱水資源の活用が進み、地熱発電所の利用率向上および設備容量の増加につながることが期待できます。

研究詳細

地熱発電プラントリスク評価システムを開発―酸性熱水資源の活用を進め、地熱資源の利用促進に貢献―

研究者情報

  • 三ケ田均 京都大学教育研究活動データベース

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