学生時代の回想と現在の様子について

佐藤 慎

佐藤様写真これを書いているのがちょうど1月の女子駅伝の日で、後輩たちが雪の京都の写真を朝からTwitterでつぶやいているのを見ながら起きました。行動力あるなと思います。雪の嵐山竹林もいいですね。日曜日でも研究している後輩もいるようで、雪が積もったCクラスターの写真も目にしました。

学生時代の回想というタイトルですが、学科選びの話から。教育か工学で迷っていたのですが、当時は教育経済学なども知らず、教育をやっても教師になるだけかと思い工学にし、「空間」に興味があって建築学科にしました。

サークルは、入学した時は―“とりあえず何かしておこう”―くらいの考えでしたが、友達から誘われたのもあり、11月祭の事務局にしました。今思えば大きな選択でした。学部1・2回生の時は事務局を言い訳に、それと、数学や物理は本当に理解が進まず、どんどん単位を落としていました。

3回生はとにかく単位確保。まじめに勉強しました。事務局は2回生で引退なので、新たに京都の社会人合唱団に入団。中学高校と部活でやっていたバレーボールも少しするようになりました。

4回生で研究室選択。建築には意匠系・構造系・環境系がありますが、設計演習についていけなくて意匠系は×。よりよい空間を作るという興味から環境系に。熱や光よりも未来がありそうに思えて、音楽をしていたのもあり建築音環境にしました。

学部4年間はずっと吉田よりのワンルームマンションに下宿でした。4年目から桂でもよかったのですが、吉田には大学の資源(図書館など)が沢山あるので悪いことばかりでもなかったなと思います。そう言えば、ようやく桂にも図書館ができるとニュースで見ました。

工学部なら院進は当然と思いマスターへ。M1は就活。就活は自己暗示、というのが私の考えですが、自分を騙し相手を騙し内内定を得ました。音響設計事務所は新卒採用がなかったので、設計事務所とゼネコンを受け、結果的には音響設計チームや音響デモ装置などを持っているゼネコンにしました。

会社に入ってからはまだまだ若手の修行中というような感じで、今はデスクワークで建築設備の設計をしていますが、この4月からは現場配属で施工管理との噂です。設備設計採用という枠がなく設備採用だというのが会社の特徴で、1年目は全員神戸の寮に入れられて1 年間を過ごします。設備採用は現場と設計を半年ずつ経験。2年目から東名大のどこかに配属になります。ここからまた2 年ずつ現場と設計を経験し、ようやく自分の専門選択となります。

ざっくりと社会貢献がしたいなと思い仕事を始めて、日々少しずつスキルは身についていっていると感じています。ですがバリバリ活躍するというのはまだ少し先のことになるかなとも思います。今は一連の業務や資格取得からだけでも多くの学びがあります。

業界も先行き不安なので、会社に頼り切らず自分自身の能力を高めながら、社会貢献している実感のある生活を目指して、これからも日々精進していきたいと思います。同様に私生活に関しても、充実と安定のために少しずつでも努力したいと思います。

最後になりましたが、髙橋先生をはじめ在学中・卒業後とお世話になりました皆様に感謝し御礼申し上げます。

(建築学専攻 音環境学分野 髙橋大弐研究室 2014年3月修了生)