物理工学科

工学とは、人類の夢を実現する新しい技術を創り出すことを目指した知的創造活動です。21世紀の新しいシステムやエネルギー源を開発すること、宇宙空間へ活動の場を拡げていくこと等々、数多くの技術的な課題があります。そして、新しい技術の創造のためには、基礎的な学問を充分に履修しておくことが必要です。物理工学科ではそのために必要な基礎的な教育・研究の場を提供しています。学部には機械システム学コース、材料科学コース、エネルギー応用工学コース、原子核工学コース、および宇宙基礎工学コースがあり、一体となって教育を行っています。また、大学院では、工学研究科の機械理工学、マイクロエンジニアリング、航空宇宙工学、原子核工学、材料工学の各専攻、エネルギー科学研究科のエネルギー社会・環境科学、エネルギー基礎科学、エネルギー変換科学、エネルギー応用科学、および情報学研究科のシステム科学の各専攻に属するいくつかの講座が、エネルギー理工学研究所、原子炉実験所、ウイルス・再生医科学研究所、及び工学研究科附属量子理工学教育研究センターなどの協力のもとで、学際的な広がりをもった基礎的研究と幅広い専門教育を行っています。

カリキュラムの概要

物理工学科では、物理工学に関連した広い分野にわたる基礎科目が用意されており、一般教育、基礎工学教育、専門教育が4年一貫教育体制のもとで実施されます。基礎科目の学修は数学、物理学および化学などの共通性の高いものから開始し、これを履修後、専門基礎科目として固体と流体の力学や固体物理学、電磁気学、熱力学、原子物理学の初歩を学びます。機械システム学コース、材料科学コース、エネルギー応用工学コース、原子核工学コース、宇宙基礎工学コースに分属された後は、将来の専門分野に応じた教育を受けます。機械システム学コースでは、材料、熱、流体の力学や物性、その基礎となる量子物理、ならびに機械システムの解析と設計・生産・制御について、材料科学コースでは、物質のミクロ・ナノ構造制御と環境調和型プロセシング、電子、磁気、力学物性と機能、量子論と熱力学に立脚した材料設計やナノテクノロジーについて、エネルギー応用工学コースでは、種々のエネルギーの変換利用技術、材料の物性・創製・リサイクルなどについて、原子核工学コースでは、ミクロな世界の物理学をもとに核エネルギー・量子ビームなどについて、また、宇宙基礎工学コースでは、航空宇宙工学に関連する基礎的学問分野について、それぞれ系統的な教育課程が用意されており、物理工学が関連する工学のあらゆる分野で指導的な技術者・研究者として活躍できる人材を育成することを目指しています。