スイス連邦工科大学チューリッヒ校、副学長の工学研究科訪問 (2018.10.4)

2018年10月4日(木)スイス連邦工科大学チューリッヒ校、Detlef Günther副学長が工学研究科を訪問されました。

スイス連邦工科大学チューリッヒ校は、チューリッヒ市に1855年に連邦ポリテクニクスクールとして創設された世界でも屈指の工科大学で、最先端の研究や革新的な研究で有名です。爾来160年に亘り有名なアインシュタインを含む21名のノーベル賞受賞者を輩出しています。 建築、化学、物理学科を含む16の学科を有しており、学際的な研究を行っています。現在専任教職員数は約500名、学生数約18000名です。

京都大学とスイス連邦工科大学チューリッヒ校との交流の歴史は古く、京都大学と同校は大学間学術交流協定を1989年12月に締結しています。同協定に基づき、工学研究科と同校は2010年7月に学生交流協定を締結し、着実に交流を行っています。2013年にはマイクロエンジニアリング専攻田畑修教授が、文部科学省のプログラムSPIRITSに採択され、同校と共同研究を実施されました。

今回の訪問の目的は公式訪問だけではなく、同校から研究奨学金 (Branco Weiss Fellowship)を受給されて、Takuya Fabian Segawa博士が工学研究科に外国人共同研究者として滞在されておられますので、その奨学金の担当者であるGünther副学長は、Segawa博士の研究の進捗状況を視察するために来訪されました。この研究奨学金は、博士号取得者で、かつ正規の教員に任用される前のポスドク研究者をサポートするため、5年間受給できるように企画されています。 フェローは、科学、工学、社会科学の新しい分野において、斬新なプロジェクトを追求することが理想とされています。

研究科長訪問では、大嶋正裕研究科長にGünther副学長から長年にわたる工学系分野における共同研究と人材育成に対する謝辞が述べられました。国際交流副委員長関修平教授、及び竹内繁樹研究科長補佐も出席され、Segawa博士もまじえて、引き続き今後の両大学の交流の更なる促進について意見交換が行われました。

 

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集合写真  大嶋研究科長(右) Günther副学長

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