超伝導SCSCケーブルと巻線技術を開発 ―変動磁界に強く脱炭素や核融合応用に期待―

電気電子デジタル理工学専攻の雨宮 尚之 教授、曽我部 友輔 准教授らは、変動する磁界にさらされたときに内部で発生する摩擦発熱のような損失(交流損失)が小さく、大きな電流が流せ、あらゆる方向に曲げられるSCSCケーブル(エスシーエスシーケーブル)と名付けた高温超伝導集合導体の開発を進めてきましたが、今回、
・フュージョンエネルギー発電装置の超伝導コイル用導体に応用できる水準の数キロアンペア(設計値)を流せる、銅めっきマルチフィラメント薄膜高温超伝導線を24本集合化したケーブル
・カーボンニュートラルに向けた航空機電気推進用モーターを作製できる水準の長さ45メートルのケーブル
の試作に成功しました。さらに、SCSCケーブルを、半径30ミリメートルの巻き芯に33巻きした円形コイルや曲げ半径25ミリメートルの立体形状の鞍型コイルの作製・通電に成功しました。特に鞍型コイルはモーター等で必要とされるにも関わらず、従来の高温超伝導線テープ線では巻くことが困難でした。また、試作したコイルで、従来比約10分の1の交流損失低減に成功しました。

本研究成果は、2026年9月9日(米国東部時間)に2026年応用超伝導会議(米国ピッツバーグ開催)にて発表されます。

研究詳細

超伝導SCSCケーブルと巻線技術を開発 ―変動磁界に強く脱炭素や核融合応用に期待―

研究者情報

論文情報

タイトル

 “Progress of development of small-magnetization and low-AC-loss round SCSC cable and its winding technology”
 (低磁化・低交流損失な円形導体SCSCケーブルとその巻線技術開発の進展)

著者

 Naoyuki Amemiya, Yusuke Sogabe (Kyoto University)
 Keita Sakamoto, Toshiaki Nonaka (Toshiba Corporation)
 Satoshi Fukui (Niigata University)
 Kiyoshige Hirose (Furukawa Electric Co., Ltd.)
 Michinaka Sugano, Toru Ogitsu (KEK)
 Marek Mosat, Tengming Shen (Lawrence Berkeley National Laboratory)

発表会議

3LOr1D-01, The Applied Superconductivity Conference (ASC 2026) (Pittsburgh, U.S.A., presented on September 9, 2026)(2026年応用超伝導会議(米国 ピッツバーグにて開催)、3LOr1D-01202699日発表)

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