2022年 京都大学-清華大学日中環境技術共同研究・教育シンポジウムを開催しました(2022.12.17)

2022年12月17日、本学工学研究科と清華大学深圳国際研究生院が主催し、本学地球環境学堂と京都大学-清華大学環境技術共同研究・教育センター(CRECET、以下、日中センター)が共催して、2022年日中環境技術共同研究・教育オンラインシンポジウムを開催しました。なお、日中センターは、2005年に本学工学研究科が、中国 広東省深圳市の清華大学深圳国際研究生に設立し、2018年からは京都大学のオンサイトラボラトリーとなっています。

新型コロナウイルスによるパンデミックの状況から、昨年度、一昨年度に引き続きオンラインでの開催となりました。両大学の教職員や学生の他、日中の環境関連企業関係者などを含めて約120名の参加があり、活発な意見交換が行われました。今回のシンポジウムでは、京都大学や清華大学における教育・国際交流の状況が報告されたあと、両大学の研究者による学術研究発表、日中の環境企業による最新技術の紹介、「2022地球環境人材育成プログラム」オンラインインターンシッププログラムに参加した学生による報告が行われました。

シンポジウムの冒頭は、管运涛教授の司会のもと、清華大学の左剑恶 深圳国際研究生院副院長、京都大学の椹木哲夫 工学研究科長、日中センター協議会の三野禎男 会長よりご挨拶をいただきました。これまでの日中センターの活動を支えて来られた方々への感謝が伝えられたほか、本センターが環境技術交流、人材育成、修士ダブルディグリープログラムなどで重要な役割を果たしていることが述べられた後、双方が地球環境を保全する先端技術や共同教育で協力し、環境分野の持続可能な発展を積極的に推進するという共通の目標に向けた長期的な展望を持ってさらに発展することへの期待が述べられました。

続いて国際教育セッションは、高岡昌輝教授の司会で行われました。高岡昌輝教授から京都大学・清華大学環境技術教育研究センター(CRECET)の紹介があり、管运涛教授、鈴木基文教授、越後信哉教授から、それぞれ清華大学深圳国際研究生院環境生態研究所、京都大学大学院工学研究科、京都大学地球環境学堂の国際交流・教育の現状について紹介がありました。

学術交流セッションは、京都大学の藤原拓教授の司会で行われました。京都大学大学院工学研究科からは野村洋平助教、日下部武敏助教、清華大学深圳国際研究生院からは、陈偲助教、杨美珠助教、日中センターからは张莹助教が最新の環境問題に関する研究発表を行いました。その後、急速な都市化における河川堆積物中の典型的な汚染物質の汚染軌跡と発生源の推定について発表しました。その後、清研环境有限公司の王思琦氏、水ing株式会社の隋鹏哲氏、神鋼環境ソリューション株式会社の中原慎太郎氏、深圳水务规划设计院の王建副所長がそれぞれ各企業・機関の紹介と最新技術の紹介がありました。

続いて、张莹助教の司会により、特別教育セッションが行われました。都市環境工学専攻が実施した「2022地球環境人材育成プログラム」オンラインインターンシップに参加したMinxian Shen(清華大学)、NGUYEN Anh Vu(京都大学)、Wanni Zhang(京都大学)がインターンシップの紹介、日本、中国、マレーシアにおける上下水道分野での脱炭素化、日本、中国、マレーシアにおける廃棄物分野での脱炭素化の検討内容をそれぞれ発表しました。その後、都市環境工学専攻長である藤原拓教授より、オンラインインターンシップ修了証書を学生全員に授与しました。

最後に、京都大学地球環境学堂長 勝見武教授が閉会の辞を述べ、今後も日中双方において、より良い学術交流の環境を作り、交流と協力を発展させていくことを述べました。

写真1:学術交流セッション
写真1:学術交流セッション
写真2:シンポジウム集合写真
写真2:シンポジウム集合写真

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