化学工学専攻
人類に有用な機能をもつ物質及び材料を化学的変換によって創出する。物質、材料、エネルギーを環境に優しく、効率よく生産する方法を提案する。化学工学専攻ではこのような課題について教育、研究を行っています。
現在、以下のような様々なプロジェクトが進められています。
- 複雑流体・ソフトマター・生体システムにおける種々の移動現象を計算科学的手法を用いて解明する。
- ナノ拘束空間を舞台に、分子レベルでの現象理解をマクロな機能制御につなげる方法論の確立を目指す。
- 機能性材料合成や燃料電池、気液固触媒反応などの反応プロセスを操り、速度と質を制御する方法を開発する。
- 物質・エネルギー・情報の流れを移動現象として体系化し、自律的な分子多体系の構築と機能創出を行う。
- 化学・物理的な原理に基づき環境、エネルギー、食品、医療等の分野で活用できる様々な分離技術の開発を行う。
- 自然・再生可能エネルギー生成、高効率エネルギー利用等、資源及び環境問題の解決につながる技術を開発する。
- 機能性材料の物性や構造の発現機構を明らかにし、材料プロセッシングに関する方法論の確立を目指す。
- 複雑な生産プロセスの開発、設計、運転、制御等を合理的に行うための方法論の開発とその体系化を行う。
- 資源-エネルギー-環境の活動連鎖システムを合理的に組み上げた環境調和型プロセッシングの確立を目指す。
- 炭素に着目した有機廃棄物資源の有効利用や効率的な水素製造などの低炭素化社会のための技術の開発を行う。
- 気/液・固/液といった界面の静・動的な性質をコロイド・界面化学的手法を用いて解明する。
化学工学の特徴は対象とするプロセスから要素となる現象を抽出し、その本質と動的特性を定量的に捉え、さらに、最適システムを構築して、物質、材料の高機能化と物質、エネルギーの効率的生産のための方法論を探求することにあります。本専攻の卒業生は、化学をはじめ機械、自動車、鉄鋼、食品、医薬、セラミックス、エネルギー、電機といった産業分野や大学、研究所で活躍しています。