野田進 教授が日本学士院賞を受賞しました。
電子工学専攻 野田進教授が、日本学士院賞を受賞されました。
*日本学士院賞とは
学術上特に優れた研究業績に対して贈られるもので、日本の学術賞としては最も権威ある賞とされています。
野田進教授のコメント
今回、このような伝統ある、また、権威ある賞を頂けたことに関し、お世話になりました関係各位に、厚く御礼申し上げます。私は、これまで、光を自由自在に制御することを目指し、「フォトニック結晶」と呼ぶ人工的な光ナノ構造に関する研究を行ってまいりました。現在、自動運転やロボットの自動走行(スマートモビリティ)、スマート製造、太陽光エネルギーの有効活用、さらには量子情報に至るまで、光(量子)の果たす役割は益々大きくなっており、これらを自在に制御可能なフォトニック結晶は、今後、益々重要になってくるものと考えられます。すなわち、フォトニック結晶は、今後の超スマート社会やカーボンニュートラル実現の鍵となりうるものと思っております。本受賞を励みに、一層、精進していく所存ですので、引き続き、ご指導・ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。
野田教授の研究成果(2021年度)
・フォトニック結晶レーザー搭載LiDARの大幅な小型化(体積1/3)に成功
・黒体限界を超える高密度の光電流を生成可能な熱輻射光源/太陽電池一体型熱光発電デバイスの開発に成功-太陽光や熱エネルギーの有効利用による脱炭素社会の実現に向けて-