非鉄製錬学講座が高専生向け実験教室を開催しました

材料工学専攻非鉄製錬学講座(寄附講座:三菱マテリアル)は、2024年2月15日に高専生向け実験教室「金・銀・銅を作ろう!」を開催しました。

スマートフォンやパソコン、自動車などを製造するためには、金、銀、銅など多種多様な非鉄金属が必要不可欠です。非鉄金属は、日本国内の製錬所が、輸入鉱石を原料として製造するほか、都市鉱山と呼ばれる使用済み製品や工業廃棄物などからの有価金属の回収(リサイクル)も行っています。本教室は、非鉄金属の製造過程を高専生の皆さんに知っていただく場として企画されました。

当日は、8名の津山工業高等専門学校の生徒と引率の2名の教員が参加し、まず、宇田哲也教授による講義「現代社会を支える製錬学」を受講、その後、安田幸司特定准教授、岸本章宏助教、安田拓海特定助教の指導のもと、今回は、灰吹法による金の分離実験、銅の電解精製実験を行いました。

参加者の皆さんは、先生方の説明を聞きながら、興味深く実験に取り組まれ、鉛から分離された金ができた瞬間には「おぉ!」と驚きの声も。また銅の電解精製では、薄い銅のシートが精製され、それを手にした参加者は「きれい!すごい!」と感嘆の声をあげていました。

実験終了後は、全体を通しての質疑応答があり、当日の実験内容だけでなく、進路選択や人生設計についての質問も飛び交い、先生方から暖かい叱咤激励の言葉が高専生へ向けられました。

最後に集合写真を撮り、今回の実験教室は終了しました。

この実験教室で得られた感動や知見が、参加者の皆さんのさらなる学びにつながっていくことかと思います。参加者の皆さん、お疲れさまでした。

実験教室1(宇田先生講義)
宇田先生の講義

実験教室2(宇田先生講義)
サンプルを触って観察しました

実験教室4(銅の電解精製)
電解精製で銅のシートを取り出しました


実験教室5(集合写真)
集合写真

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