2020年京都大学-清華大学日中環境技術共同研究・教育シンポジウムを開催しました(2020.12.5)

 2020年12月5日、本学工学研究科と清華大学深圳国際研究生院が主催し、本学地球環境学堂と京都大学-清華大学環境技術共同研究・教育センター(CRECET、以下、日中センター)が共催して、2020年日中環境技術共同研究・教育オンラインシンポジウムを開催しました。なお、日中センターは、2005年に本学工学研究科が、中国 広東省深圳市の清華大学深圳国際研究生院に設立し、2018年からは京都大学のオンサイトラボラトリーとなっています。

 世界的な新型コロナウイルスによるパンデミックの状況から、今回の京都大学-清華大学2020年日中環境技術共同研究・教育シンポジウム(以下シンポジウム)は、初めてオンラインで開催しました。両大学の教職員や学生の他、日中の環境関連企業関係者などを含めて100名を超える参加があり、活発な意見交換が行われました。15回目を迎えた今回のシンポジウムでは、京都大学が推進するオンサイトラボラトリー制度や清華大学が行った改組、さらに両大学が推進しているダブルディグリー制度の状況が報告されたあと、両大学の研究者による学術研究発表、日中の環境企業による最新技術の紹介、ワイルド・アンド・ワイズ制度に参加した両大学の学生による報告が行われました。

 シンポジウムの冒頭に、清華大学の左剣悪 深圳国際研究生院副院長、京都大学の大嶋正裕 工学研究科長、日中センター協議会の三野禎男 会長よりご挨拶をいただきました。これまでの日中センターの活動を支えて来られた方々への感謝が伝えられたほか、コロナ禍収束後もこの困難な経験を活かし、学術交流を継続して次代に繋げていく重要性、今後、両大学の関係がさらに発展することへの期待が述べられました。

 続いて両大学の教員より、コロナ禍の対応状況、関連する研究および教育体制の紹介がありました。藤井滋穂 教授は、京都大学地球環境学堂において進めている清華大学深圳国際研究生院を含めた修士課程のダブルディグリー制度や国際交流の状況を説明するとともに、コロナ禍のもとでもオンラインを活用して積極的な国際交流を行っていることを伝えました。管运涛 教授は、深圳国際研究生院におけるコロナ禍への取り組みを紹介するとともに、今年改組された深圳国際研究生院の環境・生態研究院について説明し、日本を含む各国の大学や研究機関と共同研究を一層推進し、国際研究活動を積極的に展開すると述べました。田中宏明 教授は京都大学オンサイトラボラトリーの活動状況と日中センターの協力団体への感謝を伝えるとともに、日本におけるCOVID-19の下水疫学の研究活動についても述べました。高岡昌輝 教授と清華大学の李歓 准教授は、京都大学工学研究科と清華大学深圳国際研究生院が、新たに始める修士課程のダブルディグリー制度の準備状況について説明しました。

 学術交流セッションでは、京都大学の伊藤禎彦 教授、西村文武 准教授、竹内悠 助教、清華大学の李曉岩 教授、陶益 准教授、黄宇雄 助教より最新の研究成果について発表がありました。企業交流セッションでは、前澤工業株式会社の張亮氏、浦華環保有限公司の劉梁氏、水ing株式会社の隋鵬哲氏、深圳創環環保科技有限公司の翟艶雲氏より、各企業の紹介と最新技術の紹介がありました。続いて、京都大学学生 劉俊榮さんと清華大学学生 杜昕さんより京都大学・清華大学・マラヤ大学の学生インターンシップの報告がありました。これは、2020年11月に京都大学が主催するワイルド・アンド・ワイズ制度で、初めてオンライン形式で実施したもので、学生さんからは、今後も継続・発展して実施して欲しいとの要望が述べられました。最後に、勝見武 京都大学地球環境学堂長から閉会の辞が述べられ、シンポジウムは無事終了しました。

オンサイトシンポジウム2020グループ写真

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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